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2006年11月

デトネーター

ルーマニアにて連続撮影されたウェズリー・スナイプス主演のアクション系Vシネマ三作品を交互に上映する企画、「スナイプスの大運動会」のプログラム第二弾。スナイプスは、本作でスパイ・アクションという種目に挑戦。

核兵器密輸組織の壊滅という任務を命じられた元CIF捜査官、グリフィス(ウェズリー・スナイプス)は、ポーランドに赴く。核兵器を入手するための資金となる3000万ドルの在り処を知るロシア人美女を護衛するという新たな任務を命じられる。だが、任務を遂行中に何者かに襲撃されてしまう。グリフィスは、たった一人で組織に立ち向かう。

見所は、やはりド派手なアクション・シーンである。『ザ・マークスマン』(05)では見せることのできなかったスナイプスのマーシャルアーツ仕込みの格闘シーンが堪能でき、カッコ良さが魅力的である。他にも銃撃戦、カー・チェイス、爆破シーンといった迫力満点で見応えのあるアクション演出も堪能できる。これらの演出は定石通りではあるが、存分に楽しめるのが最高に良い。

本作は、お気楽なB級娯楽アクション映画としては上出来だと言える。

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ボクサー (1970)

黒人初のプロボクシングヘビー級チャンピオン、ジャック・ジョンソンの実話に基づいたブロードウェイ舞台劇『偉大なる白人の希望』を映像化。原作者のハワード・サックラーが自ら脚色し、舞台版同様にジェームズ・アール・ジョーンズとジェーン・アレクサンダーが出演。

ジャック(ジェームズ・アール・ジョーンズ)は強豪な白人ボクサーをノックアウトし、恋人である白人女性エレノア(ジェーン・アレクサンダー)と結婚。だが、世間の白人からは蔑視され、黒人からも「白人と一体化しようとしている」と非難されることとなる。アメリカに居場所をなくした二人は、海外へ放浪することとなる。だが、海外での試合もアメリカ官憲の手によって阻まれるハメとなり、生活することも困難となる。やがて、ジャックとエレノアの仲は非常に悪くなってしまう。

人種差別によって自由な愛が奪われ、人生のどん底へと陥れられる様子は無情さとやるせなさに満ちており、悲劇としてしっかりと描かれている。

オリジナルが舞台劇だけに、舞台劇風の演出が見受けられることも面白いポイントだと言える。

本作は、試合シーンやボクサーの英雄的なカッコ良さにスポットを当てた娯楽作品ではない。人種問題を背景にした立派な社会派作品である。

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スネーク・フライト

青年ショーン(ネイサン・フィリップス)は、ギャング団のボスであるキムがロスの検事を殺害する現場を目撃。FBIの腕利き捜査官フリン(サミュエル・L・ジャクソン)は、ショーンをロスの大陪審で証言させるためガードする。フリンとショーンが乗ったロス行きの飛行機が上空に達したとき、機内に無数の毒ヘビが現れ、大パニックとなる。

70年代中期から80年代前期に量産された動物や昆虫、モンスターによるパニック作品は、B級のイメージが強いが、同趣向の本作も見事なB級ムードを感じさせる。機内に無数の毒ヘビが解き放たれるという設定とアイデア、毒ヘビテロや毒ヘビによるハイジャックという感覚は、結構面白い。本作に登場した毒ヘビは、本物の毒ヘビである。

『デッドコースター』(03)、『セルラー』(04)といったサスペンス・アクションの傑作を生み出したデヴィッド・R・エリス監督ならではのサスペンスタッチはスリリングに描かれ、さらに迫力を追求し、テンポの良さをしっかりと保っており、娯楽性の高い面白い作品に仕上がっている。

近年、この手の作品はビデオスルーや単館系でひっそりと公開といった形になりがちであるが、久々にロードショー公開されたことが嬉しい。ちなみに本国では、インターネットによる口コミによってヒットしたのである。

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バーブ・ワイヤー ブロンド美女戦記

2017年、第二次南北戦争中のアメリカを舞台に、唯一の自由都市であるスティル・ハーバーに存在するクラブ「ハマー・ヘッド」のオーナーで賞金稼ぎの女、バーブ・ワイヤーの活躍を描いたアクション映画。原作は、アメリカの人気コミック。

主人公のバーブを演じるのは、米PLAYBOY誌のプレイガールであるパメラ・アンダーソン。黒いヴィンテージのコスチュームに身を包み、ご自慢の巨乳を活かしたナイスボディとかなりセクシーなブロンド美女であり、インパクトが大きすぎる。そんなパメラが大型バイクを乗り回し、拳銃を片手に悪と戦うのである。その姿はまさにエロカッコイイし、女戦士のキャラクターを巧く描けている。パメラのセクシー・ショットも散りばめられており、過剰なセクシーさを追求していないため、丁度良い感じである。ドライかつクールな雰囲気に仕上がった映像がセクシーなパメラの魅力をさらに倍増させる。

ストーリー展開がもたついているため、少々退屈さを感じさせる点がマイナスであるが、ラストのアクションシーンが最大の見所でこれが面白い。スケールの大きさと迫力のある演出でハードなアクションシーンに仕上がっている。

アクションとセクシーのバランスが抜群のB級アクション・エンターテイメントだ。

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アリゲーター (1980)

ある男がペットであるワニの子供をトイレに流してから十二年後、成長したワニは、下水道の中でひっそりと棲み付いている。ある研究所職員が成長ホルモン剤に汚染された犬の死骸を下水道に棄て、それを食したワニは、薬品の副作用によって巨大化する。巨大ワニが地上に出現し、町中が大パニックとなる。

『ジョーズ』(75)の影響を受けたモンスター系パニック作品の一つである。ボートから海に落ち込んだ警官を襲うシーンは、描き方も音楽も『ジョーズ』を意識していることがわかる。科学薬品に汚染されたモノを食して異常化するという設定は、この手の作品ではお約束通りとなっている。巨大ワニが地響きを立ててマンホールから飛び出し、人を食ったりするシーン等は特撮怪獣映画の要素が含まれている。さらに、爆破シーンも取り入れたりとアクション映画の面白さまで加味されている。面白さを追求し、工夫が施されている点が良い。

巨大ワニと戦うロバート・フォスター扮する刑事、ヘンリー・シルヴァ扮するおかしな猛獣ハンター、ロビン・ライカー扮する爬虫類学者といったキャラクターのユニークな個性をしっかりと描いている点も面白くて良い。

B級映画と呼ぶに相応しい内容であるが、娯楽映画の面白さを存分に味わえる作品である。

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死神の骨をしゃぶれ (超犯罪ハイクライム)

マルセイユとジェノバを結ぶドラッグ組織を追跡中のベルリ警部(フランコ・ネロ)は、一人のドラッグディーラーを逮捕。だが、護送中に組織の手によって爆殺される。その後、組織による卑劣な攻撃はベルリの周囲にまで及ぶ。ベルリは、復讐の鬼と化して組織と死闘を繰り広げる。

序盤からスピーディーなカー・チェイス、その直後に見られる車の爆破シーン、終盤の銃撃戦といったアクション演出は実に定石通りである。さらに残忍かつ非情なバイオレンス描写も加味され、ややハードな描き方で見せる。フラッシュバックが多用されている点も特徴的でユニークだと言える。グイド&マウリツィオ・デ・アンジェリスによる音楽は、場面と巧くマッチさせており、効果的に使用されているのが良い。

マカロニ・ウエスタンのスターであるフランコ・ネロの荒くれ刑事はカッコイイが、恐らく『ダーティハリー』(71)や『フレンチ・コネクション』(71)の影響を受けているだろう。70年代に量産されたイタリアン・ポリス・アクションの傑作である。

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