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ブラック・ライダー

南北戦争終結後、黒人ばかりの北軍の勝利によって奴隷制度は廃止されたものの、人種差別は消えず、黒人たちは土地と自由を剥奪された。そんな黒人たちが自由を求めてテキサスに移住してきた。元北軍騎兵隊軍曹の黒人案内役バック(シドニー・ポワチエ)は、ひょんなことで知り合ったルサフォード牧師(ハリー・べラフォンテ)とともに白人たちからの差別や暴力に立ち向かいながらも自由の天地へと向おうとする。

名優シドニー・ポワチエの初監督作品である本作は、当時流行していたブラックスプロイテーションの要素にレッドパワーを取り入れた風変わりな西部劇である。西部劇ならではの見応えのある豪快なアクション描写がしっかりと散りばめられている点は見事である。また、本作をコメディー要素のある作品として捉えている方も多いようだが、コメディーらしい笑いはハリー・べラフォンテがコミカルな話術を見せるシーンのみである。コメディーの部分に期待せず、アクションを存分に愉しむべきである。

シドニー・ポワチエは『招かれざる客』(67)や『夜の大捜査線』(67)といった人種問題を描いた作品に主演し、黒人公民権運動が盛んだった当事は多くの黒人たちに支持された。本作でも人種差別、悪辣な白人たちとの戦いを描き、さらにはインディアンが白人から迫害されてきたことも描いている。ポワチエは、人種問題と戦った頼もしいスターであり、監督でもある。

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