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2007年6月

ジャンクマン

映画監督で人気スターのハーラン(H・B・ハリッキー)は、ジェームズ・ディーン記念祭に参加するため愛車を走らせて現地へと向かうが、その途中で謎の一味に命を狙われてしまう。

カー・アクション映画の極致とも言える『バニシングIN60”』(74)を自主製作したH・B・ハリッキーが再びご自慢のカー・アクションで限界に挑んだ作品。本作では『バニシング~』以上に車を破壊し、その数はなんと175台にも及んだと言う。メインとなるカー・チェイスは『バニシング~』に比べるとややパワーダウンした感じで残念ではあるが、爆破シーンをはじめとする他のアクション演出が強化されたことによって迫力を増すことに成功したと言える。カー・チェイスをしっかりとさせておけばもっと良い作風に仕上がっていただろう。

編集に隙があるために粗雑な映像であったり中盤過ぎたあたりから展開がややもたついて退屈さを感じさせたりと少々の不満な点はあるものの面白さを十分に味わうことができるのでB級娯楽アクション映画としては良い。無駄を省いて90分以内でまとめていればもっと良かったはずだ。

ハリッキー扮する主人公のモデルはハリッキー本人であり、劇中で『Gone In 60Seconds』(『バニシングIN60”』の原題)のポスター等も見られるため、何となく自画自賛的な感じがする。

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110番街交差点

ニューヨークのスラム街、ハーレム110番街で黒人ギャングたちが白人マフィアの所有する現金を強奪する事件が発生。人種差別主義者であるベテラン警部、マテリ(アンソニー・クイン)と正義感が溢れる実直な黒人警部補、ポープ(ヤフェット・コットー)がことごとく対立しながらも捜査に当たる。

本作は、70年代ブラックスプロイテーション映画の傑作であり、刑事映画とギャング映画の二面性を併せ持ったクライム・アクションである。

序盤で警官を装った黒人ギャングがイタリアン・マフィアのアジトを襲撃し、マシンガンで一味をメッタ撃ちし、さらに現場に駆けつけた警官たちもマシンガンで一掃する。このシーンだけでもかなりパンチの効いたアクション描写に仕上がっている。刑事映画らしいサスペンス描写はJ・J・ジョンソンによるスコアがムードを醸成し、ハードなバイオレンス描写もギャング映画らしい出来栄えである。

黒人ギャング二人による男の友情話、マテリ警部とポープ警部補の人種差別ネタによる対立といった挿話も盛り込まれ、社会派のテイストをほんのりと漂わせる硬派な娯楽作品に仕上がっている。

終盤近くでも黒人ギャングがマシンガンを片手に大暴れし、横転した車が爆破炎上、さらに銃撃戦もヒートアップする。これらのアクション描写は、迫力満点という感じではないB級アクションレベルである。それでもラストに相応しいアクション・シーンであることに違いはないと言える。

オープニングで使用されるボビー・ウォマック歌唱の主題歌は、後にクエンティン・タランティーノ監督が70年代ブラックスプロイテーション作品にオマージュを捧げて撮ったクライム・サスペンス作品『ジャッキー・ブラウン』(97)でも使用されたことは有名。だが、本作で使用されたものとは別バージョンの音源が使用された。

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