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スーパー・ガン (ブラック・ガン)

ナイトクラブのオーナーであるガン(ジム・ブラウン)は、黒人過激派団BAG(ブラック・アクション・グループ)に所属する弟をキャぺリ(マーティン・ランドー)率いる白人犯罪組織の一味に殺害される。ガンは弟の仇を取るために組織に挑む。

70年代ブラックスプロイテーションの傑作。60年代半ばからアクション作品を中心に活躍してきたジム・ブラウンが当時流行していたジャンルに挑戦したのが本作である。アメフトで培った体力を武器に自らもスタントに挑戦し、体当たりの激しいアクションを魅せつける。ブラックスプロイテーションを代表するB級アクションスター、フレッド・ウィリアムソンもジムと同じくアメフト出身者ではあるが、人気や知名度ではジムが遥かに上であることは言うまでもない。

物語の前半は展開がもたついているために少々の退屈さを感じさせてしまうが、ガンの弟が殺されてからはテンポがアップすると同時にパンチの利いたアクションも多く観られ、作品の本領が発揮される。ラストはガンが敵の倉庫に乗り込んで壮絶な銃撃戦を繰り広げるが、一味に捕らえられ、リンチ制裁を食らわされて大ピンチに陥る。その後は弟の同志たちに救出され、再び凄まじいバトルが再開。それが本作の最大の見せ場であり、激しすぎる銃撃戦は見応えも十分であり、さらに爆破シーンも観られたりととにかくパワフルなアクション演出が盛り込まれており、娯楽映画としての醍醐味を存分に堪能できる。荒々しい映像からは男性向け作品ならではの暑苦しくてギラギラしたエネルギッシュな雰囲気も感じ取られる。そんな男臭さが漂う描写も魅力の一つである。

ジムは、この作品をきっかけにブラックスプロイテーション・スターの仲間入りを果たし、『シンジケートキラー』(72、日本未公開)とその続編に当たる『マシンガン用心棒』(73、日本未公開)では両親を何者かによって殺害された元グリーン・ベレー隊員、スローターを演じ、このキャラクターがブラックヒーローとして認められた。ブーム終了後に製作された70年代ブラックスプロイテーション同窓会とも捉えることができるような作品『ザ・リボルバー 怒りの38口径』(82、日本未公開)、『ホットスタッフ』(96、日本未公開)にもしっかりと出演した。

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