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ミネソタ無頼

視力が衰えたミネソタ・クレイ(キャメロン・ミッチェル)は、無実の罪で投獄されていたが、それを知る保安官フォックス(ジョルジュ・リヴィエール)を探し出して無実であることを証明してもらうために脱獄。だが、フォックスこそクレイに濡れ衣を着せた挙句に愛妻を殺害した犯人であることを知る。クレイは失明寸前の状態でありながらもフォックスとその腹心に復讐するべく単独で決闘に挑む。

やはり見所は終盤で観られる暗闇での決闘シーンである。視力が悪すぎるクレイはフォックスの腹心を夜の街に誘い出し、足音と銃の引き金を引く音を唯一の頼りにしてご自慢のガン裁きで敵を蹴散らす。緊張感を巧く持続させたスリリングな描写は、観る者をドキドキハラハラさせる。

暗闇の決闘の後はクレイとフォックスがサシで対決する。クレイの目は盲目寸前となり、見るからに弱々しさと痛々しさを同時に感じる。クレイを最強のスーパー・ヒーローのように描いていない点は、『真昼の決闘』(52)のゲイリー・クーパー扮する元保安官とほぼ似通っている。それでも見事なガン裁きや孤高の一匹狼ぶりからはアウトロー的な魅力が溢れるイイ男という感じで実にカッコいいと思える。主人公の強さと弱さをバランス良く均等に描けているのである。

マカロニ・ウエスタン版『座頭市』と呼ばれる本作は、セルジオ・コルブッチ監督が初めて手掛けたマカロニ・ウエスタン作品であり、彼はその後も『さすらいのガンマン』(66)や『殺しが静かにやって来る』(68)といった同ジャンルの傑作を世に送り出す。

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