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殺しの分け前 ポイント・ブランク

リチャード・スターク(ドナルド・E・ウェストレイクの別名)の人気小説「悪党パーカー 人狩り」が原作のハードボイルド風サスペンス・アクションの傑作。

悪党ウォーカー(リー・マーヴィン)は友人マルと密売金強盗をやらかし、成功したと同時にマルはウォーカーを撃ち、彼の妻であるリンを連れて逃亡。ウォーカーは、協力者の情報を得て、マルへの復讐に乗り出す。

リー・マーヴィンが冷酷非情な悪党を渋いイメージで演じた。このイメージがクールな雰囲気をより一層に倍増させた。マーヴィンは、完璧な悪党キャラを確立させたと同時に観る者に強烈なインパクトを与えることに成功させた。

リンの妹でありマルの新しい情婦でもあるクリス役をセクシー系B級女優のアンジー・ディッキンソンが演じる。アンジーは本作でも持ち前の色気を振りまいているが、作風が硬派なハードボイルド仕立てということでセクシーな雰囲気はほぼ抑えられている。それでもリンのキャラクターをしっかりと描けているのでその点は素直に良いと認めることができる。

本作はアクション映画ではあるが、派手なアクション演出は観られない。だが、ウォーカーが銃をぶっ放すシーンや敵にパンチを食らわすシーンは、パンチの利いた見応えのあるアクションシーンに仕上がっており、硬派な作風なだけに硬めのパワーを感じさせる。音楽がサスペンスらしいムードを存分に醸し出し、その使い方も巧いので好印象である。また、全体的にドライなタッチが男らしさを感じさせ、ハードボイルドの世界を巧く引き立てている。

ジョン・ブアマン監督の代表作となった本作は、32年後にメル・ギブソン主演の『ペイバック』(99)としてリメイクされた。また、同じく悪党パーカーをモデルにした作品にはロバート・デュバル主演の『組織』(73)もある。

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