ラッシュアワー3
人気アクション・コメディー『ラッシュアワー』シリーズの第三弾。ジャッキー・チェンとクリス・タッカーの名コンビが前作より6年ぶりに登場。クリスが高額なギャラを要求したり交通違反で警察沙汰のスキャンダルで騒がせたりしたため予定よりも遅くはなったが、期待の新作として無事に日の目を見ることが出来た。監督は前二作同様にブレット・ラトナー。
ロス市警のカーター刑事(クリス・タッカー)と香港警察のリー警部(ジャッキー・チェン)が久々に再会する。だが、二人は中国マフィア絡みのある事件に直面し、その鍵を握る人物がフランスにいることを知った二人はパリへ赴く。
本作で敵役として真田広之が登場する。リー警部の幼馴染で兄弟同然に仲が良かったが、あることがきっかけで悪の道へ走ってしまったケンジを演じる。千葉真一の下でアクションを学んだ真田は、キレ味の鋭い格闘シーンを披露する。ジャッキーとのバトルが最大の見所である。50代を過ぎたジャッキーも真田に負けじと未だ衰えを感じさせない素晴らしいアクションを魅せつける。中年男二人の激しすぎるバトルは、世の中年男を勇気づけるような感じすらする。特にラストのエッフェル塔を利用してのいかにも危険度100%と言ってもいいほどの足場の悪い高所バトルは、観る者をヒヤヒヤさせるほどのスリリングなシーンで最大のインパクトを与える。
他にも工藤夕貴やロマン・ポランスキー監督が脇を固めている。工藤も真田同様にジャッキーを相手にバリバリの格闘アクションを披露し、そんな意外な一面性に驚かされた。激しくも華麗なアクションをこなす姿を観ると役者としてレベルアップしたことを高く評価したい。
ジャッキーとクリスの絡みも相変わらず面白く笑わせてくれる。ボケとツッコミのお笑いネタのような二人の絡みはこのシリーズの売りの一つでもあり、今回もクリスならではのブラックユーモアを交えたマシンガントークとジャッキーの持ち前のコメディーセンスが巧く噛み合って笑いを醸成させる。笑いだけでなく二人が繰り広げるアクションでも非常に息が合っている。
作品自体は面白く仕上がっているもののストーリー展開をはじめワンパターン化している部分が多く、新しさをあまり感じ取れないという点がマイナスだ。第四弾が製作されるなら、面白さを保った上で新しい要素を取り入れてパワーアップした作品に仕上がることを期待する。
定石通りのエンディングのNG集も面白いので欠かさずチェックしていただきたい。
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