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ナチ女収容所 悪魔の生体実験

ナチスの強制収容所々長イルザ(ダイアン・ソーン)が第三帝国に対する奉仕を理由に捕虜たちに拷問に拷問を重ねた極悪非道な独自の研究を開発する。

映画史上に残る最低・悪趣味映画と称される本作は、プロデューサーのデビッド・フリードマンをはじめ多くのスタッフが偽名を使って参加した。主演は、バストが一メートルを超える爆乳女優のダイアン・ソーン。当時42歳で低迷していた彼女が鬼畜変態丸出しのサディスティックな女所長イルザをこれぞ最大のチャンスと言わんばかりに精魂を込めて熱演し、これが見事なハマリ役となった。だが、作品そのものが酷評の集中砲火を浴びせられたことと同様にキャラクターと本人を同一視されて痛い目にあってしまったのである。

本作は現実に基づいて製作されており、この事実に対しても相当驚愕させられる。もちろん、イルザのモデルとなった人物も実在したのである。その名はブッヒェンバルト収容所々長の妻イルゼ・コッホというこれがまた相当な鬼畜女だったのである。

製作に費やした期間は、なんとたったの一週間だけである。劇中のセットは、TVドラマ『0012/捕虜収容所』(別題『OK捕虜収容所』、65~71)で使用されたものをそのままレンタルしたとのことだ。

内容はまさにエログロナンセンスのオンパレードである。とにかくサディスティックで血生臭く、痛々しい場面の連続で実に正気の沙汰ではない。狂気とド変態のムードが存分に感じられるため、胸糞が悪くて気が滅入ってしまうほどだ。

エロ酷いシーンが続く中でも比較的まともなシーンと言えるのがクライマックスであり、捕虜の女連中が男連中と一致団結して収容所関係の連中と対峙する。これがアクション映画としての面白さを発揮しており、銃撃戦や爆破シーンが取り入れられていて見せ場の一つとなっている。その出来栄えはいかにもB級と呼ぶに相応しい感じではあるものの見応えはそれなりにあって良い。

散々な悪評とは裏腹に世界中ではヒットを記録した本作。その後、『アラブ女地獄 悪魔のハーレム』(76)、『シベリア女収容所 悪魔のリンチ集団』(77)という続編も製作され、同趣向の作品も多く製作された。中でもクエンティン・タランティーノとロバート・ロドリゲスによる『グラインドハウス』(07)プロジェクトのフェイク予告編『ナチ親衛隊の人狼』は、本作の大ファンであるロブ・ゾンビがオマージュの意味を込めてパロディー満載で描いたものだ。本作が与えた影響の大きさは凄いとしか言いようがない。

SM系AVマニアの中でもとりわけへヴィー中のへヴィーに該当する超アブノーマルな方にはとりあえずオススメしたい作品であり、変態系悪趣味映画を語るには欠かせないこと間違いなしということを実感させられた。

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