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ディテクティヴ

ジャン=クロード・ヴァン・ダムが再び日本のスクリーンに帰ってきた。05年に公開された『レクイエム』(04)以来、彼の新作はビデオ・DVDスルーだったためもう劇場でヴァン・ダムの活躍は観られないのかと一ファンとして不安になったが、2年振りに新作『ディテクティヴ』が劇場公開されることとなって誠に嬉しい限りだ。

舞台は悪が蔓延る街、フレンチクォーター。ストウ刑事(ジャン=クロード・ヴァン・ダム)はかつては正義感の溢れる熱血漢であったが、今となってはドラッグと酒に溺れたダーティーな一匹狼刑事。そんな彼が元相棒で麻薬ギャングの大物キャラハン(スティーブン・レイ)を追って囮捜査を遂行していた。女性刑事を囮に使い、成功したかのように思えたが、キャラハンに逃げられ、女性刑事は殉職。孤立無援となったストウ刑事は、キャラハンを追い詰めていく。

ジャン=クロード・ヴァン・ダムがダーティーヒーローというこれまでとは一味も二味も違った役に挑戦。彼ならではのマーシャルアーツ仕込みの格闘アクションを堪能できなかったことが非常に悔やまれる。たった一度の投げ技、ごく普通のパンチとキックを少々、あとは拳銃片手に銃撃戦といった具合でファンにとっては物足りないと思えることに違いない。だから、本作ではアクションスターとしてのヴァン・ダムに期待せず、汚れ役という部分に注目すべきだ。ドラッグ、酒、夫婦仲も最悪という具合に落ちぶれ、挙句の果てには敵の一味に捕らえられ、痛めつけられた上に頭部に銃弾を喰らって半年間の昏睡状態に陥るという汚れた上に更なる大ピンチが重なったストウ刑事が復活し、敵と戦うという展開は現実離れしているようではあるが興味深い。

作風は、ノワール色の強いクライム作品という感じが基本的なベースとなっており、そこに地味なアクションシーンが見せ場として取り込まれている。展開はもたついている上にまだるっこさを感じさせてしまいこれが痛手となる。結果的に言えば、ヴァン・ダムファン向けのB級娯楽作品である。

本作を観る限り、四十代後半のヴァン・ダムは今後もアクションを控えめにして演技の部分を強調して活躍するような感じがする。それでもヴァン・ダムには次回作でも是非とも頑張っていただきたい。あの華麗なる回し蹴りを再び観たいと同時に新たなる役柄にも挑戦して更なる飛躍を遂げていただきたい。

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248「ディテクティヴ」(アメリカ)  ニューオーリンズ、潜入麻薬捜査官ストウは麻薬組織の黒幕であるキャラハンを追っていたが、あと少しのところで逃してしまう。麻薬に溺れ、人情のかけらもない彼は、犠牲者までも出した失態で攻められる。そして何もかもうまくいかない彼に、妻ヴァレリーは妊娠を告げるが、いい加減で仕事一筋の彼に他の男の子供であると告げ、彼女を愛するマークの元へ去ってしまう。  家庭も刑事としての自身も崩壊しつつあるストウはキャラハンを追うことに執着する。しかし、そんな彼にキャラハ...... [続きを読む]

受信: 2007年11月25日 (日) 11時32分

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