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荒野の1ドル銀貨

南北戦争後、南軍の捕虜だったゲイリー(モンゴメリー・ウッド=ジュリアーノ・ジェンマ)とフィル(ジュゼッペ・アドバッディ)のオハラ兄弟は、銃身を短くカットされた拳銃を返され、釈放された。西部へと向かった弟の後を追ったゲイリーは、街の顔役マッコリー(ピーター・クロス)から用心棒として雇われ、悪辣な農民グループの味方であるブラッキーを倒すことを依頼された。ゲイリーはブラッキーに挑むが、その正体が弟のフィルであることに気づいた瞬間に胸部を撃たれ、フィルもゲイリーだと気づいたときにはマッコリーたちに撃たれて死亡。ゲイリーは、胸ポケットにしまっていた1ドル銀貨のおかげで助かった。マッコリーたちの罠にハメられたことに気づいたゲイリーは、復讐すべく立ち上がる。

1ドル銀貨、銃身の短い拳銃といった小道具の使い方が巧妙でこれが観る者に印象を残す。ストーリー展開を観てわかることがやはり脚本の素晴らしさであり、まさにドラマらしい作り方となっている。モンゴメリー・ウッド名義で出演したジュリアーノ・ジェンマが魅せつけるガン裁きも見モノであり、元体操選手だった彼の抜群の運動神経を活かせた格闘アクションも披露し、これがアクション映画としての見せ場となっている。ゲイリーが敵からリンチ制裁を加えられるシーンは、マカロニウエスタンならではのバイオレンス描写ではあるが、残酷さをあまり感じさせないソフトな描き方だ。音楽も印象的であり、フレッグ・ボングストが歌った主題歌も当時は大ヒットを記録した。何もかもが印象に残る傑作だ。

ジュリアーノ・ジェンマは、本作でマカロニウエスタンのスターとして人気を呼び、不動の地位を築いた。ちなみに『続・荒野の1ドル銀貨』(65)は、『夕陽の用心棒』(65、日本未公開)の続編にあたり、本作とは一切関係のない別物だ。

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