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2008年3月

マードックの拳銃

原作は、ロバート・ルイス・テーラーのピュリッツァー賞を受賞した冒険小説「ジェイミー・マクフィーターズの旅」のあるエピソードで脚本家バーン・ギラーが自由に脚色したものである。

マードック(チャールズ・ブロンソン)は、医師マクフィーターズとその息子ジェイミー(カート・ラッセル)とともに幌馬車隊を率いて街へ物資の補給に向かった。マードックはホテルのバーに立ち寄るが、そこで5年前にランス(ジャン・マーリン)ら三兄弟との銃撃戦に巻き込めれて死んだはずだった元恋人マリア(スーザン・オリバー)と再会するのだが・・・・・・。

ブロンソンが役者として売れ出して間もない頃に主役を張った本作は、ブロンソンが魅せつけるアクションはもちろんのことではあるが、やはり子役時代のカート・ラッセルの活躍をじっくりと注目したいところだ。無邪気でいかにも良い子という感じの役柄は実に可愛らしく、特にピンチ状態に陥ったブロンソン扮するマードックを助け出そうとするシーンは微笑ましくてとても印象的だ。とにかくラッセルのファンにとっては貴重映像であることに間違いないだろう。もちろんブロンソンのファンにとっても同じことが言える。

他にも西部劇ならではのガンアクション、鮮やかな美しさが魅力的な大自然もじっくりと味わえるのである。上映時間も短めだから時間的に余裕が無い方でも気軽に楽しむことができる隠れた傑作。

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赤い荒野

島根県は三瓶高原を舞台に7年ぶりに帰郷した元ヤクザのジョー(宍戸錠)が親友の矢崎(小高雄二)が経営する牧場を乗っ取ろうとする暴力団の小池組と戦う姿を描いた和製西部劇アクション。

作風は本場アメリカ製西部劇のテイストをそのまま取り入れており、衣装や音楽までもがウエスタンスタイルで拘り抜かれている。

とにかく宍戸錠の格好良さが全面に押し出されており、彼が魅せつける体を張ったアクションが最大の見所となる。冒頭から馬にまたがって勢い良く突っ走り、一人で数名の敵にパンチとキックを喰らわせ、拳銃もぶっ放して大暴れ。粋なセリフ回しは歯切れが良くてシビレさせてくれるし、彫が深い独特なマスクからは男臭さと情熱さをギラギラと感じさせる。とにかく男性ウケする格好良さが魅力的だ。

ロケーションを巧く活かせた映像作りは抜群に良い。特に青空に映える虹、牛がいっぱいの牧場、緑いっぱいの草原といった具合に三瓶高原の長閑で清々しい大自然をアピールしているという感じだ。鮮やかで美しい映像がアクションを楽しむための箸休めとして観る者に安らぎを与えるのである。

脇役の南田洋子、笹森礼子、小高雄二、東野英治郎、加藤武、内田良平、杉山俊夫らのキャラクター設定もしっかりとなされており、皆がそれぞれの役柄を好演していることも印象深い。

本作は、西部劇好きの宍戸錠にとっては嬉しい作品であることに違いはないだろう。これぞ“元祖スキヤキ・ウエスタン”に相当する一本だ。

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美女10人大脱走 (日本未公開)

ジャングルの奥地に存在する捕虜収容所に10人以上の女が収監されていた。女たちは各国の指導者を自爆テロで暗殺するために拷問まがいの洗脳訓練を受けていたのであった。

とにかくまだるっこい演出でもたついているためかなり退屈させられる。女囚モノならではの残虐なセクシー描写は陳腐でかなり中途半端な描き方であるためこの手の作品のファンにとっては物足りないことは間違いなしといってもいいほどだ。

後半からはアクションが観られ、ややテンポもよくなってくるのだが、こちらも演出のレベルがかなり低すぎる。ヘリと列車を使っていてスケールの大きなシーンに出来るはずなのにそれをうまく活かすことができず完全に空回りしていて残念な結果という感じである。

タイトルは美女10人となってはいるが、美女と呼ぶにはどうかと思える者はいるし明らかに10人以上存在しているといったツッコミ所があったりといったとにかく中途半端なB級娯楽映画だ。むしろB級というよりもZ級といった方が良いほどだ。

監督のシリオ・H・サンチャゴは多くの作品を手懸けているものの日本でまともに劇場公開された作品は『エンジェル・コマンド』(87)一本のみである。

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