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ヴェラクルス

革命の真っ只中のメキシコにやって来た元南軍兵士トレイン(ゲイリー・クーパー)は、エリン(バート・ランカスター)というアウトローと知り合い、行動を共にする。やがて、二人はメキシコ軍に雇われ、伯爵夫人をヴェラクルスの港まで送るための護衛を引き受ける。しかし、夫人が乗車する馬車には高額な金貨が隠されていることを知ったエリンたちは、金貨強奪を画策する。

ゲイリー・クーパーとバート・ランカスターという二大スターがW主演を務めた本作は、二人の対照的な演技による競演が見所だ。渋味を漂わせた控えめながらもやるときはしっかりとやるクーパーと白い歯を剥き出しにした笑顔が時折怪しげでフットワークの軽やかさを魅せつけるランカスターという具合に静と動をはっきりとさせた人物描写が面白い。特筆すべきポイントは、ランカスターがクーパーを喰ってしまったと言っても過言ではないほど美味しい所を持っていってしまったことだ。西部劇ならではのガン裁きは二人とも決まっているが、ランカスターの背面撃ちの方が遥かに印象的であったり、ラストシーンにおいてもクーパーに美味しい所を持たせながらも結局はランカスターがそれ以上にいい所を持っていってしまったりという具合だ。

男性向け娯楽アクション作品を得意とするロバート・アルドリッチ監督の演出はダイナミックなタッチで見せ場となるアクションシーンも勢いと迫力を存分に感じさせ、その出来栄えは実に上出来だと言える。

他にも後に大スターとなるチャールズ・ブロンソン(チャールズ・ブチンスキー名義で出演)やアーネスト・ボーグナインも端役で出演しており、ド派手な活躍はしていないが目を凝らして注目していただきたい。

本作は後のイタリア製西部劇すなわちマカロニ・ウエスタンの予兆を感じさせるような作風だ。『夕陽のガンマン』(65)は本作の影響を大きく受けていると言われている。また、高倉健の『網走番外地/望郷篇』(65)も本作の影響を軽く受けているようだ。

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