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無敵のゴッドファーザー ドラゴン世界を征く

カルロ(コンサルボ・デルアルティ)をボスとするドラッグ密売系マフィア組織によるインターポールの刑事暗殺事件が発生していた。ところが、香港では通りすがりのカンフーアクション映画スターで“スーパードラゴン”の異名を持つワン・レイ(ブルース・リャン)がこの事件を阻止した。カルロは映画ロケという罠を張ってワンをローマへと呼び寄せ、カルロの実子カニー(マリオ・クリティーニ)と二人の養子であるデューク(ゴードン・ミッチェル)と坂田(倉田保昭)がワンの命を狙う。ワンとカルロ一家の激闘が繰り広げられる。

ウー・スー・ユエン監督とブルース・リャン、倉田保昭が『帰って来たドラゴン』(74)に続いて世に送り出した香港製カンフーアクション。本作はヨーロッパでのロケが話題の一つとなり、香港映画界の国際化という面で大きく変化をもたらした。敵がイタリアンマフィアという点では、当時の流行モノであったイタリア製ギャング映画の特色を取り入れたことが大いにわかる。アクションシーンもこの手のジャンルの当然の売り物であるカンフーファイトに拳銃やマシンガンといった武器を使う敵が現れたことによって面白さがパワーアップし、変わってきたのだ。また、アクションシーンはローマの観光名所をバックに繰り広げられ、ロケーションの活かせ方も実に良い。

徹底された娯楽性はアクションだけでなく、登場する二人の美女の活躍からも伺うことができる。まずは、シャーリー・コリガン扮する保険会社の社員アイビー。カルロの関係者として怪しげな雰囲気を感じさせるが、これを裏切ってワンを助けて仲良くなる。敵に襲われるとカンフー技で攻撃して金色の拳銃を向けたりという具合にシャーリーの存在はまさに魅力的だ。もう一人は、ワンの主演作品でヒロイン担当女優リリー役のマリア・ダインコロナート。黒髪美女の彼女は、胸と尻を露出したセクシーサービスをしっかりと提供しているのだが、脇毛が生えていることに驚かされると同時に笑わせてくれる。どちらかと言えば金髪美女シャーリーのセクシーサービスの方がウケが良いと思えるのだが、マリアでも悪くはなかったと思う。とにかく金髪と黒髪の美女の存在が作品に面白さを倍増させたことに間違いはないのだ。

ストーリーは細かいことを考えず、頭を空っぽにして観られるように簡素化されている。だから、思う存分カンフーアクションを堪能できる。

音楽に関してもマニアならではの面白さが発見される。まずは、オープニングのクレジットで『続・夜の大捜査線』(71)のテーマのイントロ部分が使用されている。次に『110番街交差点』(72)のテーマのイントロ部分(劇中で使用されたバージョン)が三度使用されている。これに関しては、ジミー・ウォング主演のカンフーアクション『片腕ドラゴン』(72)で『黒いジャガー』(71)のテーマが無断で使用されていたことと同じニュアンスであることがわかる。

とにかく最後の最後までアクションが楽しめるB級娯楽作品だ。

【65点】

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