« コブラ/フランコ・ネロ 殺しの罠 (日本未公開) | トップページ | 風速40米 »

エクスタミネーター

ベトナム還りのジョン(ロバート・ギンティ)は、戦地で自身を助けてくれた友人マイケル(スティーヴ・ジェームズ)が街のヤンキーたちの手によって半身不随にされたことにマジギレし、街の悪党どもを戦争の経験を活かして私刑しまくる。

主演のロバート・ギンティとジェームズ・グリッケンハウス監督の名を世間に知らしめた80年代バイオレンスアクションの代表作と言うよりも駄作。

当時、“人肉ミンチ”や“焼きゴテリンチ”といった残酷なバイオレンスシーンが売りモノとして話題を呼んだが、いざ蓋を開けて観るとこれらのシーンはかなり的外れの陳腐な出来栄えだった。冒頭で観られる戦地の捕虜の斬首シーンは、当時は観る者にかなりの衝撃を与えたが、今ではこれを超えるようなシーンはいくらでも存在する。凄まじく酷い魅せ方が出来るようなシーンを巧く活かすことができていないため、肩透かしと空回りの連続という具合だ。グリッケンハウス監督の演出力の乏しさがあからさまになっているのである。

本作で面白いシーンと言えば、まずはオープニングで夜の山を背景に大爆破炎上が起こり、主人公ジョンが吹っ飛んで来るシーンとそれに続いて連打される大爆破シーンだ。爆破アクションだけはパワフルな勢いを感じさせ、かなり見応えがある。次は、ジョンが番犬と悪戦苦闘し、番犬を殺した後に軽く洗顔するが、その顔がいかにも辛さ満点という感じでこれがまた強く印象に残る。

四年後には、再びギンティ主演で続編『エクスタミネーター2』が製作されたが、日本では劇場未公開のビデオスルーとなった。また、テレビ東京は本作と一切関係がないギンティ主演の娯楽アクション作品を洋画劇場で放映する際は、この『エクスタミネーター』の名称を勝手に利用して勝手にシリーズ化させてしまったのである。日本でロバート・ギンティと言えば、“エクスタミネーター野郎”として記憶している方々も少なくはないようだ。

|

« コブラ/フランコ・ネロ 殺しの罠 (日本未公開) | トップページ | 風速40米 »

外国映画 あ行」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/64198/21901733

この記事へのトラックバック一覧です: エクスタミネーター:

« コブラ/フランコ・ネロ 殺しの罠 (日本未公開) | トップページ | 風速40米 »