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ラスト・ラン 殺しの一匹狼

逃走専門ドライバーのハリー(ジョージ・C・スコット)は、8年間のブランクを経て最後の大仕事としてある組織の秘密を知る若者リカルド(トニー・ムサンテ)とその情婦クローディ(トリッシュ・バン・ディバー)を逃走させるという任務を遂行する。

とにかく地味なイメージが強い作品であるが、愛車(BMW)を念入りに手入れするハリー、リカルドを護送車から脱走させる際に観られるトラックの爆破、メインの見せ場となるBMWとジャガーのカーチェイス、サイケデリックなムードで描かれるリカルドとクローディのベッドシーン、生意気すぎるリカルドを軽く痛めつけるハリーといった個々での印象的なシーンがしっかりと並べられている点は、素直に良いと思う。それにしても売り物であるカーチェイスが盛り上がりに欠けるという点は、かなり致命的なダメージだと断言できる。誠に残念な結果だ。

ジェリー・ゴールドスミスによる音楽が作品のムードを巧く引き出していて良い。テーマ曲は、息子を亡くした上に妻に逃げられた中年男ハリーの哀愁を漂わせる。ラストのアクションシーンで使用される躍動感を感じさせる軽快なBGMは、サスペンスの雰囲気をしっかりと醸し出し、このアクションシーンをしっかりと盛り上げている。音楽に関しては高い水準を誇っている。

中年男ハリーの悲哀な末路が忘れられないB級カー・アクション作品だ。

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