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ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!

エドガー・ライト監督が、サイモン・ペッグとタッグを組んでヒットさせたゾンビ系ホラーのパロディ作品『ショーン・オブ・ザ・デッド』は、日本未公開のビデオ・DVDスルーだった。

ポリスアクションのパロディ作品である本作も、世界中でヒットしたものの日本では劇場公開どころかビデオ・DVD化も未定であったため、これに危機感を抱いたファンによるネット上での署名運動によって、ようやく劇場公開が実現となった。

ロンドンの勤勉実直な熱血警官ニコラス・エンジェル(サイモン・ペッグ)は、その完璧な仕事ぶりを上司たちに煙たがられ、田舎町のサンフォードの所轄署に左遷されてしまう。平和であるはずのこの町で突如恐ろしすぎる殺人事件が多発する。ニコラスは、刑事モノ映画マニアの頼りない警官ダニー(ニック・フロスト)とタッグを組んで捜査をするのだが・・・・・・。

かつてのポリスアクション作品のパロディによって生み出されたライトなコメディータッチと、ツボを押さえた上に気合の入ったアクション描写が最高に面白い。パロディに関してはポリスアクションだけに留まらず、『ショーン・オブ・ザ・デッド』に続いてのゾンビ系ホラーに西部劇、特撮怪獣映画まで幅広く網羅されており、クエンティン・タランティーノ監督顔負けの映画オタクぶりを感じさせてくれる。

中でもダニーがスーパーマーケットで『バイオニック・マーダラー』(82、日本未公開)と『ポリス・ストーリー3』(92)のDVDを手に取って嬉しそうにしているシーンや、ダニー宅の部屋の一室にDVDがぎっしりと並んだ棚があり、その中からダニーがかなり気に入っている『ハートブルー』(91)と『バッドボーイズ2バッド』(03)をニコラスと二人で観るシーンは、マニアパワーが全開という感じで印象深い。

アクションに関しては、スーパーマーケットでの銃撃戦やカーチェイス等が見せ場として用意されており、見応え抜群の迫力を感じさせてくれる。また、ごく普通のシーンでさえも拘りのある斬新な映像で魅せつけてくれるので、テンポもかなり良くて全体的にノリの良い仕上がりとなっている。

本作は飽きたりダレたりすることなく思う存分に楽しむことができるため、あっという間の2時間だと思える。面白く魅せつけてくれるエドガー監督の腕前を高く評価したい。

とにかく無事に公開されたことだけでも、非常に嬉しくて有難いという気持ちで一杯だ。署名運動を立ち上げて下さった関係者の皆様、私以外の署名参加者、そして公開を決定して下さった配給会社の皆様に心の底から感謝したい。

最後に個人的なことだが、サイモン扮するニコラスを観ていると日本のTV刑事ドラマ『特捜最前線』(77?87)の誠直也扮する吉野竜次巡査部長を思い出してしまった。ヘアスタイルが似ているということだけだが・・・・・・。

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