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マーキュリーマン

タイ製アクション映画と言えば、生身の体を張った格等系のイメージが強いが、本作はアメリカンコミックが原作のハリウッド製SFヒーローアクションを意識した作品だ。

正義の感情で任務に当たり、スタンドプレーばかりして同僚から目を付けられている消防士チャーン(ワサン・カンタウー)は、アメリカに憎悪を抱くテロリストのウサマ・アリ(アノン・サーイセンチャ)脱獄騒動に巻き込まれた際にチベット秘宝“太陽の護符”を胸に突き刺される。その瞬間、チャーンは護符のパワーによって重力を操り、高熱を発揮する超人マーキュリーマンとなった。太陽の護符と同等の秘宝“月の護符”を入手したテロリストは、チャーンから太陽の護符を奪うため、母親を拉致して挑発する。マーキュリーマンは、極悪非道なテロリスト軍団と激闘を繰り広げる。

本作は、ハリウッド製SFヒーローアクション作品のようにVFXを駆使すると同時に従来の生身の格闘アクションをプラスして描いている。さらに近年目立っている中近東のテロをネタにした作品のテイストを取り入れている。こうしたことによってアクション映画としての面白さが最大限に発揮されている。

マーキュリーマンの見た目は、『スパイダーマン3』(07)に登場した黒色スパイダーマンを思わせる。コミックが原作の作品ではないため、『スパイダーマン』シリーズを意識して作られたと思う。そんなマーキュリーマンがムエタイ風の攻撃で敵を蹴散らす姿は、ハリウッド製SFヒーローアクションにはない新味な面白さが感じられる。また、鋭いキレ味で描かれているため、スカッとした最高に良い気分にさせてくれる。マーキュリーマンが飲酒運転するドライバーや婦女暴行魔をやっつけては新聞に取り上げられるシーンは、まさに正義のヒーロー参上という感じでこれがまた気持ち良さを存分に味わえる。

やはりどうしてもハリウッド製SFヒーローアクションと比較してしまうが、比較すれば多少パワーダウンしていることだけは否めない。それでも存分に楽しむことができる面白い作品であるためそれだけでも十分良いのだ。

チャーンの妹(元は弟)役として『ビューティフル・ボーイ』(03)で半生を描かれたオカマのキックボクサーとして有名なパリンヤー・ジャルーンポンが出演している。マーキュリーマンの活躍と同時にパリンヤーが魅せつける格闘アクションと演技も是非とも注目していただきたい。

【80点】

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» 善の心が鋼の身体を作る [CINECHANの映画感想]
166「マーキュリーマン」(タイ)  正義感溢れる消防士のチャーンは、ある夜刑務所での火災発生に出動する。そこでは残虐なテロリスト、ウサマ・アリが脱獄を企てており、その現場に居合わせてしまったチャーンは刺される。しかしそれは古代から伝わる秘宝〝太陽の護符〟であった。チベットから盗まれた〝月の護符〟を追って来た女性プニマから護符の力について教えられたチャーンは、体内に入った護符の力を使い、人類平和のために闘う事を誓う。  一方無差別テロを狙うウサマ・アリは、チャーンの体内から〝太陽の護符...... [続きを読む]

受信: 2008年7月12日 (土) 02時38分

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