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探偵マイク・ハマー 俺が掟だ!

40年代末から50年代初頭にかけてアメリカで人気を呼んだミッキー・スピレイン原作のハードボイルド小説「探偵マイク・ハマー」シリーズの中の「裁くのは俺だ」を映画化した作品。

私立探偵マイク・ハマー(アーマンド・アサンテ)は、ベトナム戦争の頃に片腕を無くしてまで自身を助けてくれた友人ジャックの射殺事件の調査を開始する。マイクと秘書ヴェルダ(ローレン・ランドン)は、ジャックが通っていたセックスクリニックの院長シャーロット(バーバラ・カレラ)やベトナム戦争時代に洗脳活動を行っていたロメロ大佐(バリー・スナイダー)が事件に関与していることを突き止めるのだが・・・・・・。

とにかくアクションとエロスによる見せ場が満載でサービス精神旺盛な出来栄えとなっている。アクションに関しては、カーチェイス、銃撃戦、爆破シーン、格闘シーンという具合にしっかりとツボが押さえられいる。迫力は大作アクション映画に比べるとパワーダウンするが、観る者が面白く思えるような描き方がなされているのでそれだけでも十分良い。ラストシーンで観られる地雷やリモコン仕掛けのマシンガンといったトラップが満載の要塞風敵アジトは見モノであり、そこで繰り広げられるアクションの数々はインパクトが強い。エロスに関しては、セックスクリニックでの乱交パーティーを思わせるようなシーンが第一の見せ場となり、第二の見せ場となるのがマイクとシャーロットの情熱的なベッドシーンだ。これらのシーンは、一つ間違えていれば完全な18禁ポルノ作品になっていたと思えるほどだ。本作の最大の魅力は、この二大サービスなのである。

本作のもう一つの魅力と言えば、やはりビル・コンティによる音楽である。特にオープニングとエンディングで流れるメインテーマ曲が最高にカッコよく、オープニングのクレジット映像とよくマッチしていて粋な印象を与える。他のBGMもアクションシーンをしっかりと盛り上げていて良い。BGMはエロスシーンでも効果を発揮している。先述したマイクとシャーロットの情熱さ満点のベッドシーンで使用されるBGMは、曲そのものが既に情熱的であり、場面と音楽が見事に絡み合っていて100%の情熱度を存分にアピールしている感じで忘れられないほどの強烈な印象を与える。

原作はハードボイルド小説であるが、マイク役にハードボイルドのイメージとはほど遠いラテン系顔のアーマンド・アサンテを起用していることをはじめ、作風そのものがハードボイルド色が殆ど感じられないやや軟派なB級娯楽映画のテイストで彩られているので結果的には本来の目的とはまったく違った方向の作品となってしまったのである。それでも観る者を飽きさせないように工夫が施された演出で成り立った純粋なB級娯楽アクションとして思いっきり楽しめるのでそれだけでも十分だ。また、本作はマニアの間ではかなり評判が良い作品であり、DVD化やサントラ盤のCD化を望む声が多い。

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