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ゾンビ・コップ

死体蘇生装置でゾンビとして蘇った宝石強盗団を相手に彼らの手によって殉職し、同じような形で蘇ったロジャー(トリート・ウィリアムズ)とダグ(ジョー・ピスポコ)の両刑事が激闘を繰り広げる姿を描いた作品。

ポリスアクションとゾンビ系ホラーの要素が巧く絡み合っていて面白く仕上がっている。そこにナンセンスなセリフ回しがコメディー要素として加味され、三つのジャンルのテイストが味わえる。

アクションに関しては、マシンガンによる銃撃戦や爆破シーンがしっかりと用意されており、迫力も感じられるため素直に見応えのある面白さが感じられると言える。ゾンビ系ホラーとしては、単にゾンビが出てくるだけであってその独特な恐ろしさはあまり味わえない。だが、中華料理店での北京ダックや豚丸焼きが死体蘇生装置によって蘇って主人公二人を襲撃するシーンはグロテスクなモンスター系ホラー作品としての恐ろしさが発揮されていたりという具合に違ったホラー作品としての面白さが味わえる。ゾンビを主体にしているのだからゾンビの恐ろしさや気味悪さをもっと強調した方が良かっただろう。コメディーとしては、笑いのツボを外しているような感じがするため面白さを汲み取れず、これがマイナスポイントの一つで明らかに蛇足だと言える。結果的に言えば、ポリスアクションとゾンビ系ホラーの二大要素だけで良かったと言える。

他にも出来の悪いツッコミ所が数ヶ所ほど見受けられ、これが作品のレベルをダウンさせている。本作を楽しむためには、このような細かい部分やマイナスポイントを気にしないことだ。見せ場を巧く作り、構図やストーリーを簡素化させているため頭を空っぽにして単純な気持ちだけで観ればその面白さは十分に味わえる。

本作の前年には殉職刑事がロボットとして蘇って悪に立ち向かう『ロボコップ』(87)が大ヒット。本作は恐らくこの影響によって製作されたとも捉えることができる。SFではなくホラー、殉職刑事を一人ではなく二人、笑いも追求という具合に類似性を払拭して差別化を図っていることは明らかである。

面白い上にバカになりきった内容であるため、B級娯楽映画としての出来栄えは完璧だ。ラストシーンの主人公二人のナンセンス度100%のセリフがバカの決定打となっており、強く印象に残る。とにかく暇潰しには持って来いの作品であることに違いはない。

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