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カリフォルニア・キッド (『連続殺人警官』、日本未公開※TV映画)

ある田舎町では暴走車の取締りに対して異常な執念を見せる悪徳保安官(ヴィック・モロー)が牛耳っていた。彼に弟を殺された男(マーティン・シーン)が愛車の34年型フォードクーペに乗ってこの町に現れ、復讐を挑む。

本作の魅力の一つは、やはり主人公が乗り回す34年型フォードクーペだと言える。黒いボディーにファイヤーパターンのピンストライプという仕様が実にカッコいい。大変古いクラシックアメ車にも関わらず今観ても憧れてしまうほどだ。昨今、極限までにチューンナップされ、デザイン等がカッコいいスポーツカーが激走する作品がチラホラ観られるが、その原点が本作ではないかとも思えたほどだ。山道でドリフトするシーン等からもそういった感覚を漂わせている。ちなみに本作のタイトルは、この車を表現する言葉として世界中でも用いられているのである。

次の魅力は、今となっては本当に豪華だと言い切れる異色のキャスト陣だ。マーティン・シーンを筆頭にヴィック・モロー、「パパス&ママス」のミシェル・フィリップス、そしてニック・ノルティが顔を揃えている。

弟を殺された男と悪徳保安官との闘いという構図でストーリーが展開される単純明快な勧善懲悪モノで車の魅力を全面に押し出した作風だ。監督は娯楽映画の職人リチャード・T・へフロン。彼ならではのツボをしっかりと押さえた演出は、低予算のTV映画ということもあって派手なアクション映画ではないもののしっかりと面白さを醸し出すことに成功していると言える。ルチ・デ・ジーザスの音楽も絶妙であり、車が激走するシーンをしっかりと盛り上げると同時にカッコ良さと面白さを倍増させている。

上映時間は70数分程度で分かりやすい内容だからサラッと観られる。このお得感は、本当に嬉しいこと間違いなしだ。本作こそ珍しくて貴重な作品の一つであることに違いはないだろう。

【70点】

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