巨大蟻の帝国 (巨大アリの帝国)
放射性廃棄物がいくつかのドラム缶に詰められて海へ投棄され、リゾート地の海岸に漂着。ドラム缶から垂れ流れた物質に無数のアリが接触する。やがてアリは巨大化し、この地を訪れていた人々を襲撃する。
監督兼製作は、バート・I・ゴードン。彼は巨大生物をネタにしたパニック作品を得意としている。本作の前年には、巨大化したネズミ、ハチ、ニワトリ等が人々を襲撃する『巨大生物の島』(76)を手懸けたのである。原作は、『巨大生物の島』同様にH・G・ウェルズ。
本作の見所は、やはり巨大化したアリ軍団による襲撃、喰い掛かるシーンだ。魅せ方に関してはそれほど悪いことはない。雰囲気に相応しい音楽を巧く使って恐怖感を煽り立て、スリリングに描いている。だが、それ以外のシーンが冗漫な感じで少々の退屈を感じさせてしまう。結果的には、これぞまさにB級モンスターパニック作品だと言える出来栄えである。
終盤で観られる砂糖製造工場でメスアリのフェロモン噴射で人々を洗脳するシーンは、バカらしく思えて珍妙だ。
『ジョーズ』(76)の大ヒットによってその亜流モノが次々と量産されてきたが、本作もそのうちの一本に該当する。汚染物質によって生物が異変を起こすということもこの手の作品の特徴的なポイントである。
上映時間は90分足らずである。くだらないシーンも多いが、面白い見せ場がしっかりと用意されているのでそれなりに良いと思う。
【45点】
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