« 吼えろ鉄拳 | トップページ | 世界最強の格闘技 殺人空手 »

カラテ大戦争

東坊徹源(大滝秀治、モデルは大山倍達)が創設した極限流空手(もちろん極真空手)。その師範である大神達矢(真樹日佐夫)は、日本空手協会(通称:日空協)の荒木会長(安部徹)と政治家の相馬(金子信雄)による企てである空手世界進出の先兵として香港のカンフー、タイのムエタイに挑戦する。

原作は、月刊少年マガジンにて連載されていた梶原一騎と極真空手創始者である大山倍達の「世界ケンカ旅行~空手戦争」。本作で梶原は製作にも携わっている。

東映の空手アクション作品と香港カンフー作品の影響下で松竹と三協映画(創設者の一人が梶原)が協同製作した格闘技系スポ根ドラマ。

主演は梶原の実弟であり、極真空手のプロで作家の真樹日佐夫。彼を主役に据えたのは、恐らく空手の凄さをリアルに追求して描きたかったからだろうと考えられる。現在ではVシネマ作品をメインに多数出演しているが、本格的な演技は本作が初めて。彼のセリフは、なんと声優によって吹き替えられていたのである。これも本作の凄いポイントだ。

見所は、大神の修行シーンや格闘シーンであるが、特に格闘シーンにおいてはスローモーションで克明に描いてみたりといった魅せ方に工夫されているものの東映の空手アクション作品のようにアクション面に重点を置いていないこともあってやや平凡だと思える。それでも最大の見せ場である対カンフー戦や対ムエタイ戦は格闘技のショー的要素がしっかりと追求されているため案外楽しむことができる。

ドラマ描写はかなり陳腐なものであり、大神と東坊の娘・礼子(夏樹陽子)の一連の絡みは特にそうだと言っても良いだろう。中でも大神がムエタイの猛者・キングコブラとの一戦(本当に戦ったとのこと)の前夜に突然、礼子から貧乳を曝け出して「抱いて」と言われて夜を共にするシーンは失笑モノだ。

劇中に中国からの出稼ぎでクラブ歌手をやっている陳鈴蘭という女性が登場する。演じている白泳泳は、なんと梶原の元妻なのである。しかも「カンフーエレジー」という歌まで披露しているのである。とにかく彼女の活躍ぶりも注目ポイントだ。

|

« 吼えろ鉄拳 | トップページ | 世界最強の格闘技 殺人空手 »

日本映画 か行」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/64198/25221270

この記事へのトラックバック一覧です: カラテ大戦争:

« 吼えろ鉄拳 | トップページ | 世界最強の格闘技 殺人空手 »