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2009年2月

ストリートファイター ザ・レジェンド・オブ・チュンリー

人気格闘ゲームの二度目の実写映画化。今回の映画化はジャン・クロード=ヴァン・ダム版の続編でもなく、人気キャラクターのチュンリーを主役にしたオリジナルストーリーである。

裕福な家庭で両親の愛を注がれ、ピアニストになることを夢見ていたチュンリー(クリスティン・クルック)は、ベガ(二ール・マクドノー)率いる犯罪組織シャドルーの連中に父を拉致されてしまう。十年後、チュンリーは父の行方を追うことを決意し、厳しい修行を重ねてシャドルーに挑む。

監督はジェット・リー主演の『ロミオ・マスト・ダイ』(00)や『ブラック・ダイヤモンド』(03)を手懸けたアンジェイ・バート・コウィアク。本作は低予算ということもあって見せ場となるアクションは地味な感じであり、終盤で観られる建物の爆破シーンも不発しているため残念な結果となっている。コウィアク監督の腕が鈍ってきたこと、低予算では陳腐なアクションしか描けないことが明らかとなったのである。良いポイントを挙げれば、随所に格闘シーンを中心としたアクションを散りばめて退屈させないような作りにしたことだ。

原作であるゲームが格闘モノということで作品も格闘に焦点を当てたものかと思いきや、チュンリーをサポートする男ゲン(ロビン・ショウ)に会うべくバンコクに赴き、この地で様々な出来事に遭遇したり修行したりといった冒険映画的な要素や一方でシャドルーを追跡するナッシュ刑事(クリス・クライン)と相棒の女刑事の活躍をポリスアクション風味に描いたりと他ジャンルの特徴を取り入れてストーリーに幅を利かせている。これが格闘のイメージを薄れさせて単なる普通のアクション映画という感じにしてしまったのである。

ありきたりなストーリー、がんばってはいるものの盛り上がらないアクション、知名度が低いキャスティングというように完全なB級娯楽アクションとして仕上がったのである。

【60点】

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モトリー・クルーのディザスター! アルマゲドン危機一発

地球に衝突しようとする小惑星ショーン・コネリーを破壊するべく立ち向かう選ばれし七人のスペシャリストと一体のオカマロボの姿を描いたクレイ・アニメ・コメディー。

タイトルのモトリー・クルーとは、大物ロックバンドの名称であり、メンバーが粘土製人形となって劇中に登場し、本人たちも声の出演を果たしている。また、『ホステル』二部作でお馴染みのイーライ・ロス監督も声優を務めている。

『アルマゲドン』をメインにディザスター作品のパロディーが盛り込まれており、そこに過激かつストレートな下ネタ系ギャグがこれでもかと言わんばかりに連発される。とにかく悪ノリ爆発でやりすぎているのである。ここまで過激にやりきれたのはクレイアニメだからこそであり、実写でやられるとかなりキツいものもある。誠に低俗で道徳観のカケラもない究極のおバカ映画である。

おバカに徹していることは十分にわかるが、肝心な笑いの要素が消化不良状態となっていることが残念だ。エロ・グロ・汚いの三拍子が揃った下ネタは、新味がない上にあまり捻りが利いていないがために爆笑できるほどの面白さが味わえない。本作と同じような過激なブラックユーモアを追求した作品は多く存在し、心の底から笑えて面白い作品は結構存在するので本作のような平凡な下ネタ満載ギャグではビクともしないのである。それでも、過激なおバカ映画は好きではあるものの滅多に観ないという方にとっては、下ネタてんこもりに驚かされ、そこそこ笑えるかも知れない。笑えるか否かは別として、掘り出し物、珍作としては観る価値はありかもだ。

本国アメリカでは上映禁止となったいわく付きの作品。日本では、レイトショーのみの公開で公開日の約一ヵ月後にDVDがリリースされるとのこと。スクリーンで観たいという日本のおバカ映画ファンにとっては、劇場公開は嬉しいこと間違いなしだろう。

【45点】

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ラスト・アメリカン・ヒーロー

“暴れん坊レーサー”と称された伝説的レーサー、ジュニア・ジョンソンの青年時代を描いた青春系スポーツ作品。原作は、ニュージャーナリズムの旗手、トム・ウルフが雑誌「エスクァイア」に執筆していた「ジュニア・ジョンソンこそアメリカ最後のヒーローだ!」。

ジュニア・ジャクソン(ジェフ・ブリッジス)は、父が密造するウイスキーを車で配送することが日課である。連日、パトカーの追跡を逃れているうちにドライビングテクニックを上達させたジャクソンは、父が逮捕され、金が必要になったことがきっかけでデモリション・ダービーに出場し、賞金を獲得する。さらに賞金額が多いストック・カーレースに出場し、次第にレーサー稼業へとのめり込んでしまう。

ジュニア・ジャクソンをアメリカンヒーローというよりもアウトローヒーローとして描いている感じが強く、一匹狼的なカッコよさが魅力的だ。組織や規制されたルールを嫌い、自身の信念を貫いてレースに挑む勇猛果敢な男を好青年らしい顔立ちのジェフ・ブリッジスが好演。

連戦連勝するジャクソンは、コルト自動車の社長バートン(エド・ローター)に目を付けられ、スポンサーとしてバックアップすると言われるが、これを拒否する。だが、結局は彼の求めに応じてレースに出場するが、いざハンドルを握って車を走らせると彼のアドバイスを無視し、己の信念に従って我が道を爆走する。このラストのレースシーンでもレースの面白さを追求すると同時にジャクソンの一本木な性格をしっかりと描いている。本作で描かれているジャクソンの姿は、男ならついつい憧れてしまうだろう。

主題歌は、ジム・クロウチが歌う「アイ・ガッタ・ネーム」。劇中で使用される音源は、レコード版とは異なり、未だディスク化されていない貴重音源である。特にオープニングで映し出されるノースカロライナの風景とアコースティックの音色が見事にマッチしており、ノスタルジックな雰囲気を存分に醸し出していて非常に印象的だ。

【70点】

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