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2009年6月26日 (金)

マイケル・ジャクソン氏の御冥福をお祈り致します。

アメリカの人気歌手、マイケル・ジャクソンが25日、ロサンゼルスで死去した。享年50歳。ジャクソン氏は心配停止状態で搬送され、同日午後二時二十六分に死亡が確認された。

「スリラー」、「ビリージーン」、「バッド」等の多くのヒット曲を世に送り出した一方、64年に『さよならチャーリー』で映画デビュー。『ウィズ』(78)や製作総指揮を務めた『ムーンウォーカー』(88)、『メン・イン・ブラック2』(02)に出演。

ここ最近、ビッグな著名人が相次いで亡くなっている・・・・・・。三沢光晴、日活アクションやTV刑事ドラマの名作を手懸けた長谷部安春監督、そしてマイケルと・・・・・・。特に三沢選手とマイケルは早過ぎた死だ!!

合掌!!

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反逆の報酬

東宝と石原プロのスタッフが手懸けた石原裕次郎最後の主演作。日活ニューアクションの旗手・澤田幸弘が“沢田幸弘”名義で監督を務めた。

裏では麻薬で稼いでいる桜井孝(成田三樹夫)率いる桜井産業に二人のアウトロー、沖田徹男(石原裕次郎)と村木駿(渡哲也)が挑戦し、この組織を壊滅させるまでを描いたクライム・アクション。

裕次郎の主演作と先述したが、実質的には渡哲也とのW主演である。最初から中盤までは渡が良い活躍ぶりを魅せ、終盤あたりからは裕次郎に花を持たせているという感じだ。これは、石原プロの名物TVドラマ『大都会』(76~79)、『西部警察』(79~84)における裕次郎の出番は少なめで渡が大活躍の原点だと捉えることもできる。

本作の裕次郎は、とにかくインパクトがデカい。右頬に鋭い傷跡、黒いサングラスといういかにもコワモテという風貌で怪しい雰囲気を存分に感じさせてくれる。裕次郎がこれまでに演じてきたヤクザ役やその他のアウトロー役の中でも一番イカツい。劇中では「今でも落ちていく夢を見る」と言ってかつて桜井に車ごと崖から突き落とされて殺されかけたトラウマに少々悩んではいるようであるが、その風貌と世間一般の裕次郎に対するタフガイのイメージがそんなことを微塵も感じさせないのである。

石原プロ製作ということでお馴染みのアクションシーンも用意されている。まずは、冒頭で観られる戦場での爆撃戦だ。その後、渡扮する恐喝専門キャメラマンの村木が桜井の秘書・菊川(小池朝雄)から裏の事情を吐かせるべく車を暴走・爆走させて脅し迫るという破天荒丸出しのカーアクションが観られる。この二つのアクションシーンよりも印象的で面白いのが、何と言っても裕次郎と渡が繰り広げる格闘アクションだ。裕次郎扮する沖田の腹違いの妹・上村秋子(鰐淵晴子)が見守る中で二人が激しく殴り合う。両者ともに一歩も引かない。この男同士のタイマン勝負は、エネルギッシュな情熱すら感じられる。

沢田監督がアウトローな男たちの非情な世界をクールなタッチで描き、石原プロの全面的なバックアップを得てお得意のアクションに磨きをかけたのである。

【80点】

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2009年6月19日 (金)

人生に乾杯!

ヨーロッパの小国ハンガリー発のクライム・コメディーである本作は、単なる地味な小品ではない。長編初挑戦のガーボル・ロホニ監督がなかなか面白いドラマとして仕上げてくれたのである。

81歳のエミル(エミル・ケレシュ)と70歳のへディ(テリ・フェルディ)の老夫婦は年金だけでは生活ができず、おまけに借金の取立てに追われる日々を過ごしていた。ある日、二人の出会いのきっかけであったへディの大切なダイヤ製イヤリングまでもが借金のカタに取られてしまう。エミルは愛車チャイカに乗って単独で郵便局強盗をやらかす。一方、へディは警察側に協力していたもののエミルと合流してからは二人で強盗事件を重ねて逃避行を繰り出す。

老夫婦による強盗劇、逃走劇をメインに描きながら高齢者に冷たいハンガリー社会を浮き彫りにし、シニカルとユーモラスを交えて批判して世間に訴えかけている。これが本作の重要なポイントだ。二人が強盗を重ねていくうちに世間の高齢者たちは二人の行動に共感を覚え、模倣犯までもが続出してしまう。また、被害に遭った者も二人を良い方向に捉えてしまう。社会的弱者である高齢者たちが二人の行動に勇気づけられて立ち上がる姿勢は心を揺さぶられ、清々しく思えるが、やっていることが立派な犯罪だと思うとやはり共感はできない。TVレポーターが市民にインタビューする中で「高齢者全員が悪者に見える」という高齢者に対する冷たさを感じさせる意見と「子供たちを外出させるのが不安」という強盗犯罪を否定する意見が映し出され、観る者を複雑な気持ちにさせる。

二人の犯行手口はユニークであり、この着想は面白い。高齢者ということなのか拳銃を手にしていてもド派手にブッ放したり攻撃的で汚らしい口調で脅したりせず、“紳士的”にやってのけるだ。我々が高齢者に対して抱いている優しいイメージが感じられる。強盗をネタにしたクライムドラマは多々存在するが、本作で観られる手口は明らかにありきたりのものとは全く違っており、まさに新味だと言える。

二人を追跡する警察側の描写も優秀であり、これが刑事ドラマさながらの面白さを堪能できる。だからといって手に汗握るようなド派手な追跡劇やアクションの見せ場はほとんど描かれない。それでも刑事ドラマ、ポリスアクションでよく観られるような描写がチラホラと映し出されているので本作が手の込んだ作品であることに納得できる。

ラストではこれまた面白いドンデン返しが待ち受けている。“高齢者版ボニーとクライド”とも言えるエミルとへディはどうなるのか?本家のように蜂の巣にされてしまうのか?それとも、人生に乾杯できるのか?

【70点】

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2009年6月15日 (月)

名レフェリー、テッド・タナベ氏のご冥福をお祈り致します。

三沢光晴選手に続いて大阪プロレスのレフェリー、テッド・タナベ氏(本名:田辺哲夫)が死去した。享年46歳。

タナベ氏は、14日に大阪は難波の“Move onアリーナ”で行われた同プロのメインイベント終了後、意識不明の状態に陥り、市内の病院に搬送された。

二日に渡ってプロレス界に衝撃的な悲報が舞い込んでくるとは・・・・・・。

心からお悔やみを申し上げ、ご冥福をお祈り致します。

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2009年6月14日 (日)

プロレスラー、三沢光晴選手の御冥福をお祈り致します。

13日午後8時30分頃、プロレスラーの三沢光晴選手が試合中に倒れ、心肺停止状態で病院に搬送されたが午後10時10分に死去した。享年46歳。

三沢選手は、試合でバックドロップを喰らい、頭や首を強打してそのまま動けなくなったらしいが、その前から体調が悪そうな素振りを見せていたという。

とにかく残念だ!!。更に本格的になってきた新日本プロレスとの対抗戦での活躍を期待していた矢先のこの訃報・・・・・・。ジャッキー・チェン主演『スパルタンX』のテーマ曲で入場してくるあの雄姿、お得意のエルボー、もっと観たかった・・・・・・!!

三沢選手に心からお悔やみ申し上げ、ご冥福をお祈り致します。

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2009年6月13日 (土)

女刑務所 白昼の暴動 (ケージド・ヒート 女囚物語)

強盗に失敗したジャッキー(エリカ・キャビン)は車椅子の女マックィーンが所長を努める女刑務所にブチ込まれる。サディスティックな医師による電気ショック療法をはじめとする様々な暴力が女囚たちを苦しめるこのム所から脱獄するべくジャッキーは姉貴的存在のマギー(ファニタ・ブラウン)と共謀する。

70年代に量産された女囚映画の傑作的作品。監督は後に『羊たちの沈黙』(93)でオスカーを獲得するジョナサン・デミで本作がデビュー作である。オスカー監督がこのような作品を撮っていたということに驚かされるが、日本のメジャー監督がポルノ映画で場数を踏んでいたことを考えるとさほど驚くことではないのである。

ジャッキーと仲間の男が強盗をやらかし、警官が発砲して追跡するシーンで始まる。ノリの良いアクションという感じで描かれているのでこのまま女囚映画ならではの見せ場も面白く描かれると思っていたらそんなに面白さは味わえないのである。女囚映画のツボは押さえられてはいるものの、描き方がかなりあっさりとしているため、同ジャンルの“イルザ三部作”や『残酷女刑務所』を観た方にとっては少し物足りないだろう。女囚たちのオールヌードが堪能できるシャワーシーンの多用は良いが、パツキン美女の美裸体は皆無、シャワー室でのタイマン勝負が服を剥ぎ取るキャットファイトではない、電気ショック療法による拷問も印象が弱いという感じだから全体的に平凡だ。この手の作品ならではのエログロナンセンスな悪趣味らしさを存分に発揮していれば面白く仕上がっていただろう。逆にこのような描写が苦手だと言う方にとってはこの程度で十分かも知れない。

ラストの銃撃戦は西部劇風の仕上がりでかなり気合が入っており、面白さをしっかりと味わえるのが何よりも良い。このラストで本作が秘めている面白さが一気に爆発したのである。

とにかく本作は悪趣味系女囚映画ではなく、B級セクシーアクションという感じの女囚映画だ。

【45点】

Photo

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2009年6月 6日 (土)

ターミネーター4

あのSFアクション映画の金字塔『ターミネーター』シリーズが第四弾として前作から六年ぶりにスクリーンに帰って来た。前三作が“審判の日”という名の核戦争を阻止すべく人類軍と機械軍“スカイネット”の戦いを描いたが、本作は新三部作の第一章として審判の日から十年後を舞台に三十代のジョン・コナーが人類軍のリーダーとなって機械軍が支配する世界に挑む。主役は、アーノルド・シュワルツェネッガーが公務で多忙のため、クリスチャン・ベイルに代わった。

2018年。審判の日を過ぎても生き残った人々は人類抵抗軍を結成し、ジョン・コナー(クリスチャン・ベイル)は軍のリーダーとなってスカイネットと戦っている。ある日、ジョンは人間と機械のハーフであるマーカス・ライト(サム・ワーシントン)に出会い、将来、ジョンの父親になる少年カイル・リース(アントン・イェルチン)がスカイネットに拉致されたことを知らされ、進入を手引きしてもらう。

監督は『チャーリーズ・エンジェル』二部作でお馴染みのマックG。子供の頃からお気に入りだった本シリーズを監督するにあたり、彼は前三作を徹底的に調査して取り組んだとの事。その結果、前三作で描かれた一部のシーンを似通わせたり、決めゼリフ「アイル、ビー、バック!!」もちゃっかりと使ってみたりという具合に尊敬の念を込めて作品の基本を押さえて仕上げた。

また、マックGのアクション演出や見せ場作りも優秀だ。とにかく殆どのシーンが爆破、銃撃といったド派手なアクションばかりで彩られており、これぞまさに息も尽かせぬハードアクションだ。この徹底したアクションは、万人ウケを狙った誰もが楽しめるようにという感じだとも捉えられる。

ストーリーもアクションを中心に魅せつけるということもあってなのか分かりやすく簡素化されており、アクションを存分に満喫しながらも内容をスラスラと理解できる。ストーリーの根底には、“戦争に対する批判”、“危機的状況に立たされても生きること”、“人間とは何か?”といった人間らしさの本質があり、作品に重厚さを与えている。

ビジュアル面も完璧に仕上がっており、彩度を落とした映像が荒廃したダークな世界を更に荒んで廃れた感じを強調させており、これが魅力的な世界観として仕上がっている。

終盤では、本シリーズのファンにとっては嬉しいプレゼントが用意されている。それは、前三作の主役の登場だ。どのような形で登場するのかは、見てのお楽しみだ。これに関しては、作品の性質を尊重するべく用意されたものだとも捉えられる。

SFアクション映画、大作娯楽映画としては面白くで良い仕上がりだった本作。サム・ワーシントンが主役クリスチャン・ベイルを喰っていたことが印象深かったので、この続きはサムが主役登板となってしまうのか?!

【85点】

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2009年6月 5日 (金)

デヴィッド・キャラダイン氏のご冥福をお祈りします

数々のB級映画で活躍してきたデヴィッド・キャラダインが4日、タイはバンコクのホテルで遺体で発見された。享年72歳。室内のカーテンの紐で首を吊っていたといい、自殺したと見られている。

俳優一家に育ち、『アパッチ大襲撃』(64)でスクリーンデビューを果たす。父ジョンとの共演作『明日に処刑を・・・』(72)で注目を浴びる。72年から三年間に渡って放映されたTVドラマ『燃えよカンフー』(72~75)のクワイ・チャン・ケイン役で人気者となった。その後もB級映画を中心に100本以上の作品に出演。日本で公開された主演作には『サイレントフルート』(77)、『デス・レース2000年』(75)、『ランナウェイ』(77)等がある。近年では、クエンティン・タランティーノ監督作品『キル・ビル』二部作(03、04)、『鉄板英雄伝説』(07)、『ヘルライド』(08)に出演。

ご冥福をお祈りします。合掌!!

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2009年6月 4日 (木)

バッド・バイオロジー 狂った性器ども

『バスケットケース』三部作、『フランケンフッカー』のカルト的監督フランク・へネンロッターによる十六年ぶりの新作は、狂気の性愛を持ち前の悪趣味丸出しで描いたおバカ作品。

生まれつき七つ以上の陰核を持つ女性写真家ジェニファー(チャーリー・ダニエルソン)は、性欲がとてつもなく激しく、男は肉体関係を築いている最中に殺害してしまう。さらに、受精後数時間以内に奇形児を産み落としてしまうというトンデモナイ女。一方、バッツ(チャーリー・ダニエルソン)という男は過去の事故で性器を負傷し、ステロイド等の薬剤を大量に投与したことが原因で巨根となってしまう。その巨根は自分の意思を持っており、自由自在に暴れうごめくことができる。そんな狂った性器を持つ男女が運命的(?!)に出会ってしまう。

二人の主人公が普通の人とは違うという悩みやコンプレックスを浮き彫りにさせているのがミソである。これが、ただ悪趣味描写を乱打しているだけの中身の無い作品として成り下がることを防げたのである。本作の最も評価すべきポイントの一つと言っても良いだろう。

劇中では、女性たちの美乳やモザイク等のボカシが施されていない陰部が観られたりといったエロいサービスがテンコ盛り。だが、登場する女性たちは美しさやナイスボディーといった魅力に欠けている者が多いため、金髪巨乳美女の登場を期待している方にとっては残念に思えるだろう。どうせやるなら、もっと色気のある良い女性を大挙出演させた方が良かっただろう。

特筆すべき見所は、バッツのグロい巨根が下半身から外れて一人歩きし、家の壁をとてつもない破壊力でブチ壊して侵入して女たちを襲うシーンは、モンスターパニック作品らしい面白さが味わえ、主観キャメラが効果を発揮している。

へネンロッター監督復活作品は、とにかくおバカで下品極まりない究極の俗悪作品であり、これを持って健在ぶりをしっかりとアピールすることに成功したのである。

【55点】

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2009年6月 1日 (月)

極底探検船ポーラーボーラ (最後の恐竜/極底探検船ポーラーボーラ)

アメリカのランキン=バスプロダクションと日本の東宝、円谷プロが共同製作したSF恐竜映画で未だにカルト的人気を誇る珍作。

石油王として、または世界でも名のあるハンターとして知られるマステン(リチャード・ブーン)は、チャック(スティーヴン・キーツ)、川本博士(中村哲)、マサイ族のブンタ(ルーサー・ラックリー)、女性新聞記者フランキー(ジョン・ヴァン・アーク)を従えて石油探索用の海底船ポーラーボーラに乗って地底を辿る。だが、北極探検中に海底変化のアクシデントに見舞われてしまい、とある湖に漂着。そこは、恐竜や原始人が生息する太古の世界だった・・・・・・。

円谷プロが携わっているということでお馴染みの特撮技術がふんだんに取り入れられており、お得意の怪獣映画らしい面白さを味わえることが嬉しい。特にティラノザウルスとトリケラトプスの激突が大きな見所の一つである。他にもマステン一行とティラノザウルスの攻防、原始人たちとの戦いが観られる。これらは、面白さに物足りなさが感じられるものの印象的なシーンとして仕上がっている。また、関谷ますみ扮する原始人の少女との交流を描いたシーンも注目すべきポイントだ。

しかし、ドラマ部分が間延びしていたりもたついていたりと散漫な結果となっているため、面白さを大幅にダウンさせるという結果となった。

キャストに関しては、アメリカ側は弱いが、日本側はコアな人材が揃っている。まずは、先述した原始人の少女役の関谷ますみ。彼女は、後にTV刑事ドラマ『特捜最前線』(77~87)で高杉幹子婦警を長年演じて茶の間の人気者となり、現在でも多くの方々に語り継がれている。他の原始人役を日活映画の悪役キャラでお馴染みの榎木兵衛、かつては石原軍団の一員として『大都会』(76~79)や『西部警察』(79~84)の刑事役で人気を博した苅谷俊介が扮している。

監督は、東宝映画の小谷承靖(トム・コタニ)とアレックス・グラスホフとの共同。小谷は、本作をきっかけにランキン=バスプロダクションで『バミューダの謎/魔の三角水域に棲む巨大モンスター!』(78/日本未公開)と『武士道ブレード』(80/日本未公開)を撮った。

【45点】

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