女刑務所 白昼の暴動 (ケージド・ヒート 女囚物語)
強盗に失敗したジャッキー(エリカ・キャビン)は車椅子の女マックィーンが所長を努める女刑務所にブチ込まれる。サディスティックな医師による電気ショック療法をはじめとする様々な暴力が女囚たちを苦しめるこのム所から脱獄するべくジャッキーは姉貴的存在のマギー(ファニタ・ブラウン)と共謀する。
70年代に量産された女囚映画の傑作的作品。監督は後に『羊たちの沈黙』(93)でオスカーを獲得するジョナサン・デミで本作がデビュー作である。オスカー監督がこのような作品を撮っていたということに驚かされるが、日本のメジャー監督がポルノ映画で場数を踏んでいたことを考えるとさほど驚くことではないのである。
ジャッキーと仲間の男が強盗をやらかし、警官が発砲して追跡するシーンで始まる。ノリの良いアクションという感じで描かれているのでこのまま女囚映画ならではの見せ場も面白く描かれると思っていたらそんなに面白さは味わえないのである。女囚映画のツボは押さえられてはいるものの、描き方がかなりあっさりとしているため、同ジャンルの“イルザ三部作”や『残酷女刑務所』を観た方にとっては少し物足りないだろう。女囚たちのオールヌードが堪能できるシャワーシーンの多用は良いが、パツキン美女の美裸体は皆無、シャワー室でのタイマン勝負が服を剥ぎ取るキャットファイトではない、電気ショック療法による拷問も印象が弱いという感じだから全体的に平凡だ。この手の作品ならではのエログロナンセンスな悪趣味らしさを存分に発揮していれば面白く仕上がっていただろう。逆にこのような描写が苦手だと言う方にとってはこの程度で十分かも知れない。
ラストの銃撃戦は西部劇風の仕上がりでかなり気合が入っており、面白さをしっかりと味わえるのが何よりも良い。このラストで本作が秘めている面白さが一気に爆発したのである。
とにかく本作は悪趣味系女囚映画ではなく、B級セクシーアクションという感じの女囚映画だ。
【45点】
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