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戦闘機対戦車 (日本未公開※TV映画)

第二次世界大戦末期の北アフリカ戦線はドイツ軍の勢力が弱まり、敗戦に近づいていた。その頃、ちょっと頭がイタいドイツ将軍バイムラー(ロイド・ブリッジス)はパンツァー戦車を手に入れ、飛行が不可能となってしまった連合軍のP-40戦闘機を狙って部下を指導し、執拗に追跡する。

TV映画である本作は、舞台が砂漠に限定され、登場人物も少数という具合に低予算であることが丸分かり。劇中に登場するパンツァー戦車が実は米国製シャーマン戦車であることも予算の都合上なのである。だが、決して侮ってはならない傑作という感じで仕上がっている。それは、そんな低予算を逆手に取ってアイデアに創意工夫を凝らせたことが大きな一因だ。戦闘機と戦車が地上で対決するという構図を重点的に捉え、戦闘機は片翼が破損、戦車はヘンな将軍にコントロールされているというお互いにハンディキャップを取り入れた基本設定が面白さに活かされているのである。

本作が面白いのはアイデアだけではない。戦争アクション映画ということでそれ相応の見せ場を用意しており、これに関しては非常に好意的でポイントはかなり高い。前半で戦車による砲撃や戦闘機のミサイル投下による爆破、軍用トラックの炎上が観られる。これらのアクション演出は、低予算のショボい出来栄えでもなければ大作のようなド派手な出来栄えでもない。それでもそれなりの迫力を出すことに成功しており、面白さを感じられる作りになっている。低予算でも努力して頑張っていることが分かり、大いに感心させられるアクション描写だ。

アクションシーンの後は眼目である戦闘機対戦車になるが、これが劇中のセリフにあるように“鬼ごっこ”のような感じがする。サスペンスの味付けでギリギリの緊迫感をほんのりと漂わせて描かれている。

終盤あたりでバイムラー将軍のクレイジーぶりが遺憾なく発揮させられ、これがまた面白さを存分に味わえる。とにかくロイド・ブリッジスの鬼気迫る演技が最高に魅力的で印象深い。

登場人物に女性が一人も出てこない上に男たちも近年の大作映画で見かけるようなイケメンとは違った男臭い連中ばかり。しかも戦闘機と戦車ときたものだから明らかに男性をターゲットに絞った男ウケする作品である。かつて日本で本作がTV放送された際、当時の中高生男児にとっては大変興味深い作品であったことだろうと簡単に想像できてしまう。

とにかく世間の評価も高く、現在でも傑作B級映画として語り継がれている本作は、超オススメやぞっ!

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