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錆びたペンダント

登山好きのバーテン志野(渡哲也)がクラブ“サイゼリヤ”のマダム美江(真理明美)に見込まれ、そこで働くことになった。ある日、美江から洋酒を運んできて欲しいと頼まれた志野は、登山仲間数名と倉庫を訪れる。そこで、酒が密輸品であることを知った志野は引き返そうとするが、罠にハメられ、密輸の張本人として逮捕、投獄されてしまう。二年後に出所した志野は、自身をハメた連中を単独で探り出そうと孤軍奮闘する。

渡哲也主演の日活ムード・アクション作品で監督は江崎実生。序盤、サイゼリアのバーテンとして働いている志野が披露する歌は、主題歌「浜辺で逢えるさ」。ギターを弾きながら歌う姿は実にサマになっており、日活若手スターであった渡の魅力を前面に押し出していることがわかるシーンだと捉えられる。ちなみに、オープニングで流れる「白い貝がら」は挿入歌であり、もちろん渡哲也が歌っている。

出所した志野が罠にハメた連中を突き止めようとする中盤以降が本作の眼目であり、ここからサスペンスの面白さが発揮される。登山で知り合った圭子(山本陽子)とその兄・加賀(木村功)、美江のパトロンで密輸の元締めである郷原(河津清三郎)といったキャラクターがサスペンスドラマを盛り上げる。中でも圭子と加賀の“本当の関係”を暴いた志野が加賀に怒りを露にするシーンは、圧巻だ。眉間に皺を寄せて激しい感情をむき出しにしてキレる渡の凄みのある演技が非常に印象深い。

渡が魅せるアクションシーンも注目度が高い。まずは倉庫で罠にハメられてしまうシーンで敵連中数名を相手に殴る蹴るの大暴れ。そして、クライマックスの夜の人気のない遊園地を舞台にしたアクション。この最後の見せ場は結構良い感じのアクションシーンという感じで仕上がっている。郷原の手下たちが拳銃を発砲し、志野たちは動き出したコーヒーカップやメリーゴーランドに身を隠し、隙を狙って攻撃する。志野は拳銃を使用しないが、格闘アクションで暴れ回り、敵を蹴散らす。遊園地の乗り物を駆使したユニークな演出はポイントが高く、これがそこそこ面白く仕上がっている。

これと言って驚くべきモノはないが、それなりに面白さは感じられる。

【70点】

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