必殺コマンド (『必殺エクスタミネーター』)
元海兵隊員でビル爆破作業をやっているクーパー(ロバート・ギンティ)は、戦友ハリー(キャメロン・ミッチェル)の頼みでサンタマリアのゲリラ部隊に銃器を運ぶ仕事に協力する。だが、ハリーは何者かに罠にハメられて殺害されてしまう。これにマジギレしたクーパーは復讐を誓い、ゲリラの参謀格となって立ち上がる。
80年代のB級アクションスターとして一部のアクション映画好きに知られているロバート・ギンティの数少ない日本劇場公開作品の一つ。ギンティと言えば、『エクスタミネーター』しか当たり役がないため、日本では“エクスタミネーター野郎”とも言われている。本作がテレビ東京系の洋画劇場(主に昼間や夜中に放送されるモノ)で放映された際には『必殺エクスタミネーター』名義でテレ東サイドが勝手に続編扱いしたことは、コアな映画好きやギンティのファン(かなり少ないこと間違いなし!!)には知られていることである。
中身は当然の如く立派なB級アクションであるが、クーパーが放つバズーカー砲で軍用ジープを大破させたり、ガソリンとマイトを使って敵二人を小屋ごとブッ飛ばしたりといったアクションシーンをテキトーに散りばめている。迫力満点とは言い難いが、水準程度だから悪くはない。
一番の見所は、終盤の大人数による大殺戮バトルであり、アクションシーンの中では最高の出色だと言っても良いほどだ。マシンガンをガンガンとブッ放し、ドカンドカンと地面から火を噴き出すといったこれまたよくありがちなモノではあるが、アクションが盛り上がらない上に面白味が感じられないB級以下の作品群と比較すると出来栄えは少しだけ上だからそれなりに楽しめる作品だと言いたい。
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