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白昼の襲撃

後に80年代のTVアクションドラマを多く手懸けたことでも知られる西村潔の監督第二弾作品で東宝ニューアクションの傑作としても知られた作品。

少年院帰りのトラックドライバー修(黒沢年雄)は大学生の車の強奪に失敗し、その学生二人を射殺。修自身も二人の攻撃によって重症を負うが、インテリヤクザの鳴海(岸田森)に助けられ、子分となって働く。鳴海は、学生運動の経験を活かして政治的暗殺を目論むアナーキスト集団を作り上げており、暴力団をカムフラージュとして利用し、稼いだ金を自身の組織に横流ししていたのだ。これが原因で組長の佐伯(殿山泰司)に殺されてしまい、その後釜として修が居座ることになるのだが……。

冒頭で女性レポーターが若者たちに即興でインタビューしているシーンが観られたり、若者の無軌道な行動を描いてみたりといったヨーロッパ映画に影響を受けているのが特徴的でもあるが、何と言っても日野皓正によるジャズ音楽が魅力的だ。しかも、日野自身も劇中に登場し、トランペットを演奏しているのだ!

クライマックスは、佐伯を殺害して金を持ち逃げした修たちが海外へ逃亡しようと港に向うが、恋人のユリ子(高橋紀子)が密告したことによって警官隊に包囲され、銃撃戦が展開される。撃たれるときは、必ず顔面を撃ちぬかれてしまい、鮮血に染まる顔面が印象深いのだ。そして、アップテンポなジャズのビートがボリュームアップし、銃撃戦をしっかりと盛り上げているのが素晴らしい。アクション映画としての最大の見せ場であるこのクライマックスは、ニューアクションには相応しい破滅へ向けてのラストスパートだったのである。

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