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男の世界だ

新東宝が日活ダイヤモンドラインを意識し、売り出し中であった菅原文太、吉田輝夫、高宮敬二、寺島達夫の若手スター四人を東京タワーにちなんで名付けたのが“ハンサム・タワーズ”であった。そんなハンサム・タワーズの四人が揃って競演した作品と言えば、土居通芳監督の犯罪アクション『男の世界だ』のみなのだ。

大学のボクシング部主将の吉田(吉田輝夫)は、兄を北島組のヤクザに殺害される。吉田は、先輩で新聞記者の菅原(菅原文太)、兄が勤めていた港湾会社の監督官である寺島(寺島達夫)の協力を得て北島組に接触する。やがて、組織の妨害にあい、吉田は命を狙われるが、これを救出したのは、敵か見方かわからない謎の殺し屋・高宮(高宮敬二)だった。その後、港湾会社専務の野崎(細川俊之)がヤクザを使っていたことが判明するのだが……。

タイトルバックのボクシングシーンからノリの良いアクションが観られるかのような予兆を感じさせるのだ!!とにかく殴る蹴るのアクションが適度に盛り込まれているがよろしい。また、唯一銃を扱えるのが殺し屋の高宮であり、彼が敵連中と繰り広げる銃撃戦もなかなか面白い。アクションシーンの中でも秀でて面白いと言えるのが、バーにて北島組の連中に命を狙われる吉田が高宮に助けられるシーンから始まる格闘アクションとクライマックスのハンサムタワーズと北島組&野崎専務の決戦だ。クライマックスでは、寺島の勤務先の沖仲仕軍団の乗り込み応戦がバトルを一気に盛り上げ、吉田と野崎の格闘バトルをじっくりと描いているのが好感で、観ていてゴキゲンだった。

吉田の恋人である社長令嬢の玲子役の大空真弓、今では北島組長のスケだがかつては高宮の女であったという蘭子役の万里昌代といった女優陣(二人だけだが…)も好印象。椅子に座らされてロープで括りつけられた万里を北島組長がムチ攻めするシーン、エログロナンセンスの新東宝に相応しいが、観ている限りエロス要素はかなり薄めだ!!

OPクレジット前にハンサムタワーズを一人ずつ紹介(名前のテロップを出すだけ!)、四人の苗字と役名の苗字が同じというユニークなポイントも忘れ難い!!

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