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2011年4月

センチュリアン

元ロス市警の部長刑事だったジョセフ・ウォンボーが警官時代に発表し、ベストセラーとなった原作をリチャード・フライシャー監督が映像化した警察ドラマ。

新人警官ロイ(ステイシー・キーチ)はロスの中でも治安の悪い地区に配属され、勤続25年のベテラン警官キルビンスキー(ジョージ・C・スコット)と組んでパトロールに当たる。ロイの妻ドロシーは夜勤明けの朝帰りによる夫婦スレ違い、家庭よりも仕事を優先し、危険な目にあっても仕事を辞めない夫に愛想を尽かせて去ってしまう。キルビンスキーも定年後は娘との余生を楽しめず、結果的には拳銃自殺。コレが原因でロイは酒浸りになり、ある事件で三週間の停職処分を喰らう。ロイは重症を追った際に入院した病院の黒人女性看護士と偶然に出会い、やがて愛し合って結婚を目前に控えるが、ある夫婦喧嘩の仲裁に入った際に撃たれてしまい殉職…。

警官、刑事のカッコ良さを追求したドラマは、よくありがちで現代でも多く製作されている。だが、本作は制服警官の勤務ぶりや日常をカッコ良さやヒーロー的要素を浮き彫りにすることなくリアルに描く。一方で警官のつらい部分に焦点を当てて描き、その悲哀感を観る者に伝える。

警察ドラマということで、白昼のちょっとした銃撃戦、車のドアの部分にへばりついたロイを振り落とすべく女が車を猛スピードで突っ走るシーンをスリリングに描いたり、乱闘騒ぎで駆けつけた警官が逃げる敵を撃ったり…といったアクションシーンも用意されているが、アクションを強化した作品ではないため、ごくごく普通だ!!

他に、風紀課に転属したロイがオカマのフリをしてモノホンのオカマを取り締まる“オカマ捕物”シーンはユニークで印象深い!!

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博徒百人 任侠道

高橋英樹主演、野村孝監督による任侠アクションの第二弾。ストーリー、役名等は前作とは一切繋がりはないが、高橋歌唱の主題歌「博徒一代」と脇を固める宍戸錠、藤竜也、嵐寛寿郎、安部徹は同じ。前作の小林旭、二谷英明、和泉雅子は登場しないが、代わって南田洋子、梶芽衣子、葉山良二、水島道太郎、中丸忠雄と相変わらず豪華キャストなのが魅力。

石津一家の代貸となった梶岡清太郎(高橋英樹)は、賭場にて石津の縄張りを乗っ取ろうと企む三木本と笹井の罠にハメられ、三木本を負傷させ、一年の所払いを喰らって旅に出る。石津親分(水島道太郎)は連合会を辞退したが、再選の席で三木本らに恥をかかされた挙句、その子分どもに殺されてしまう。その後も石津組には嫌がらせが続き、清太郎が戻ってきてからも唯一の稼ぎ場所である石切場が放火されたりとエスカレートするばかり。清太郎は親分衆が集う花会に単身で乗り込み、三木本と笹井に復讐する。

前作同様、クライマックスの殴り込みが最高に面白い。敵も役名は違うが安部徹たち。このシーンにて高橋、藤竜也、宍戸錠、梶芽衣子の四大スターが揃うのも前作同様だが、唯一の女性登場が目先を変えたところ。また、前作では敵キャラだった宍戸錠が今作では見方側なのだ!!

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博徒百人

主演の高橋英樹をはじめ、小林旭、宍戸錠、藤竜也、二谷英明、嵐寛寿郎、和泉雅子、山本陽子…と豪華スターが勢揃いした日活任侠アクションで、監督は野村孝。

九州の大親分・村井(嵐寛寿郎)は、縄張りを江頭(佐々木孝丸)と郷田(安部徹)に分け与えた。強欲な郷田は江頭の縄張りを乗っ取ろうとする。江頭の息子・悟(高橋英樹)が下関へ加賀組と阿部組の喧嘩仲裁に出向いているとき、郷田は江頭を殺害。これを知った悟は、父の仇を討つことを誓う…。

クライマックスは、郷田が開催する総長賭博の賭場に悟が単身で乗り込む。そこで小林旭、藤竜也、二谷英明と四大スターが勢揃い。悟がドスで襲い掛かる郷田子分を刺しまくる。中でも、深江章喜の首筋を斬りつけたときに流れる鮮血はこのシーン中では一番インパクトが強い。悟が郷田を追いかけ、外に飛び出すが、そこに待ち受けるのが宍戸錠扮する“匕首の政”。政との一対一の対決を制した悟は郷田を刺す。とにかくこのクライマックス、面白さは最高!!

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ガンマン無頼

フランコ・ネロが『続・荒野の用心棒』と同時期に主演したマカロニ・ウエスタンで監督はフェルディナンド・バルディ。

7歳の頃に父を殺害されたテキサスの保安官バード(フランコ・ネロ)が弟ジムを連れて犯人を探し出すべくメキシコへ赴く。敵の名はシスコと言い、この地を牛耳っている悪の権力者であった。バードはシスコからジムの出生の秘密を聞かされる。ジムは、実はシスコの本当の子供で、バードの母を強姦した結果産まれたのであった。そんな真実を知ったバードはシスコへの復讐が難しくなり、テキサスに帰ろうとするが…。

冒頭から銃撃戦が観られ、フランコ・ネロのアクロバティックなガン裁き、終盤のバードがシスコ討伐の反乱を起こした街の人々と協力してシスコの手下連中と激しいバトルを繰り広げるシーンのスケールの大きさ、クライマックスのシスコ邸に乗り込んだバートが手下どもを撃ちまくってシスコとの一対一の対決…という具合に印象深いアクションシーンが描けている点は大いによろしい。

ストーリーや作品の作りはアメリカの正統派西部劇に近く、まさに定石通り。でも、マカロニらしい残虐ぶりもそれなりに垣間見ることができる!!

 ガンマン無頼

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ネバー・サレンダー 肉弾凶器

アメリカ最大のプロレス団体WWEの人気レスラーであるジョン・シナがザ・ロックことドウェイン・ジョンソンに続けと言わんばかりに俳優デビューしたアクション作品。

元海兵隊員ジョン(ジョン・シナ)の妻ケイトがローム(ロバート・パトリック)率いる宝石強盗団に拉致されてしまった!!ジョンは妻を奪還するべくたった一人でローム一味に闘いを挑む…というお話。

冒頭のイラクの救出作戦から銃弾が飛び散り、盛大に大爆破!!その後もジョンが「ボディスラムを喰らわすぞ!!」と言わんばかりに敵を抱き抱えて放り投げたりとプロレスで培った感丸出しの身体を張ったアクションが観られる!!とにかくパトカーやガソリンスタンドを盛大に爆破炎上させ、妻ケイトが拉致されるシーンから観られるカーチェイスもスリリングに描かれる!!最後はジョンとロームが肉弾戦を繰り広げ、最後は妻を無事に救出してハッピーエンド!!

単純明快で勧善懲悪、しかも大半がド派手なアクションで彩られている!!気軽に観られるB級アクション映画としてはかなり面白く仕上がっているのは確かだ!!

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爆破3秒前

外国のスパイ映画が流行った頃、日本映画でもそれを意識した作品が製作された。日活では石原裕次郎の『夜のバラを消せ』が製作され、裕次郎のライバルでもあった小林旭も負けじと挑戦した。大藪春彦の原作「破壊指令No.1」を井田探監督が映像化したハードボイルド・アクションである。

内務局諜報部の破壊工作員・矢吹(小林旭)は、戦時中に日本軍が某国から略奪した宝石を横領した犯人である高島を追跡するという任務を命じられる。高島のボディガードとして矢吹のかつての同僚・山脇(高橋英樹)が雇われていたのであった。矢吹は、この宝石を狙う国際宝石密輸シンジケートに宝石の在処を知らせて高島側と争わせ、そのパニックに乗じて宝石を爆破させることを目論むが…。

見所は、何と言っても小林旭がバツグンの運動神経を発揮させて危険なスタントに挑むという身体を張ったアクションの数々だ!!特にビルからビルへ飛び移るシーンは、まさにツーカイであり、脱帽モノだ!!他にもロープを伝って滑り降りるシーンなど、アキラの軽やかなアクションがとにかく好印象だ!!アキラと高橋英樹による殴る蹴るの格闘シーンも男の闘いを感じさせる!!

後半になると地雷による爆破が連続し、マシンガンの威勢の良い銃声と飛び交う無数の銃弾という具合の大銃撃戦、アキラが手榴弾を投げ込んで廃屋を爆破させたり…といった見応え十分のアクション演出が存分に味わえるのだ!!

敵キャラの葉山良二や名和宏、妖艶を武器にアキラに迫る應蘭芳、高橋英樹扮する山脇の彼女役の高石かつ枝ら脇役陣も好演!!

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中国超人インフラマン (未公開)

香港で日本の特撮ヒーローの流行を受けてショウブラザースが製作した香港製本格派特撮ヒーロー映画。

科学研究所のレイ・マ隊員(ダニー・リー)が所長の手によって超人インフラマンに改造され、地球征服を狙う魔王女と怪人たちをやっつける…というお話。

インフラマン…見た目はイナズマンで、怪人が巨大化するとインフラマンも同じように巨大化して闘うというウルトラマンぶり、敵の戦闘隊員との闘いは仮面ライダーや戦隊モノ、宇宙刑事とかと変わりなし…。とにかく日本の特撮ヒーローのファンが喜びそうな要素がふんだんに取り入れられているのだ!!

所長とその愛娘が怪人に拉致されてからは、ラストまでインフラマンと怪人たちとのバトルが延々と続く。インフラマンの活躍だけでなく、科学研究所の隊員たちは敵の戦闘隊員と大乱闘を繰り広げたり、やたらと爆破しまくるわで…とにかくバトル・アクションにポイントを絞って描いているのだ!!

インフラマンの必殺技の中に“レーザーブレード”というのがあるが、『宇宙刑事ギャバン』でギャバンが武器として使う剣もこれと同じ名前だったな…。

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二人の銀座

日活スターの和泉雅子&山内賢が歌って大ヒットした「二人の銀座」を鍛冶昇監督が映像化。主演は、もちろん和泉&山内のW主演!!

大学生の健一(山内賢)が公衆電話にて「二人の銀座」の楽譜を拾い、友人たちと組んでいるバンド「ヤング&フレッシュ」でこれを自分たちの曲としてジャズ喫茶にて演奏し、やがて銀座で流行。だが、落とし主であるマコ(和泉雅子)は健一に楽譜を返して欲しいと強く言い寄るが、健一の情熱に負けてしまい、次第に二人は親しくなる。そして、二人はこの曲の本来の作曲者であるマコの姉の元カレを探し出す…というお話。

とにかく演奏シーンが盛りだくさんであり、これだけでも存分にゴキゲンな気分にさせてくれるのだ!!「二人の銀座」だけでも様々なヴァージョンが聴ける!!当然、CDやレコードでは聴けない貴重なレア音源だ!!これだけでも本作を鑑賞する価値は大ありなのだ!!他にも、尾藤イサオやジャッキー吉川とブルーコメッツといったアーティストたちが劇中で歌う姿も貴重だ!!

クライマックスにてジャズフェスティバルに出場したヤング&フレッシュにマコが加わって歌とダンスを披露するシーンの盛り上がりは、最高潮に達していた…。

「二人の銀座」を聴いたりカラオケでよく歌う方、GS(グループ・サウンズ)ファンなら必見の青春歌謡作品だ!!

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探偵事務所23 くたばれ悪党ども

大藪春彦のハードボイルド小説をコメディ色を取り入れて映像化したアクション作品で監督は鈴木清順。

探偵事務所23所長である田島(宍戸錠)が知り合いの熊谷警部(金子信雄)に協力し、田中一郎と身分を偽って銃器取引をめぐって抗争を繰り広げる桜組と大槻興業の壊滅に挑む。

冒頭からなかなかハードな銃撃戦が展開され、クライマックスでも大人数による豪快な銃撃戦が観られる。とにかく最後のアクションシーンは、見応えバツグンだから釘付けになってしまうことだろう…。

他にも、宍戸錠と星ナオミがナイトクラブで歌って踊るミュージカル風のシーン、マシンガンを一気にブッ放したりオープンカーを乗り回す宍戸錠…という具合に個々に印象深いシーンが多々あるのだ!!

探偵事務所23 くたばれ悪党ども [DVD]

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桜の代紋

若山富三郎主演のバイオレンス系ポリス・アクションで、若山は製作、原作も担当。監督は三隅研次で、本作が最後の現代劇担当となった。

暴力団も一目置くほどの究極のアウトロー刑事・奥村(若山富三郎)が警察内部の腐敗を暴くと同時に巨大暴力団・西神会を手荒なやり口で壊滅させるまでを描く。

同じく若山主演で勝プロ製作『子連れ狼』シリーズ同様、本作でも血生臭さと強烈なバイオレンスがインパクトを与えてくれる!!ナイフで腹を刺されたり、ドスで首を斬りつけれたりしたときに観られる血が勢いよく飛び出すシーンは、勝プロダクションの真骨頂と言っても良いだろう!!また、拉致された妻(松尾嘉代)を奪還するべく辞職も覚悟で西神会に乗り込んだ奥村が喰らうリンチ制裁は、ヤクザ連中のやり口、奥村の傷まみれの顔から観てもかなりドギツくて痛々しいのだ!!

奥村が西神会の若頭で警官を殺害した杉山(石橋蓮司)の口を割らせるためにも徹底的にいたぶるシーンも忘れ難い!!杉山が口を大きく開けて居眠りをすれば奥村が口の中にお茶を流し込んだり、お互いに柔道着を着込んで署内の道場で豪快に投げ飛ばしたり、蹴りを喰らわせたり…とにかく印象深過ぎて忘れられないシーンが盛りだくさんなのだ!!

共演者も今となってはかなり魅力的!!奥村の後輩刑事・加藤に扮するのは今となっては役者のイメージなんかはとっくの昔に忘れ去られて司会者としてのイメージが定着している関口宏!!中盤で殺されてしまうが、奥村とは正反対の真面目な刑事を好演!!西神会の会長を大滝秀治が扮し、最終的には奥村が撃ち放つ拳銃でメッタ撃ちにされて血をドクドク流して死亡!!他にも奥村の上司である捜査四課々長に須賀不二男、県警本部長に内田朝雄と悪役のイメージが強い役者が警察関係者に扮しているところもユニークだ!!

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