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2011年6月

弾丸特急ジェット・バス

70年代に量産された様々なパニック映画のパロディを取り入れた傑作コメディーで監督はジェームズ・フローリー。

史上初の原子力バス“サイクロプス号”は全長50メートル、重量75トン、装着されたタイヤ数32個、定員180名…という原題(「THE BIG BUS」)通りのビッグバス!!出発地ニューヨークから目的地デンバーまでノンストップ走行!!この処女運行を原子力は脅威とみなす石油会社によって妨害を喰らうことに…。

サイクロプス号の外見そのものが魅力的だが、車内ではボーリング場にプール、サロンまで設備されており、走行中でも洗車が可能!!この特殊な仕様はユニークで興味深い!!これだけでも実に面白味が感じられる!!

次に車掌トランス(ジョゼフ・ボローニャ)ら登場人物…中でも乗客たちも個性的かつ可笑しなヤツらばかり!!面白可笑しいシーンにさらに笑いを加味するのがそんなクセ者キャラクターたちなのだ!!離婚寸前の夫婦がありえないほど激しく抱き合って熱愛ぶりをアピール!!そして、この夫婦の夫が手を負傷して獣医に診てもらうシーンがあるが、このシーンなんかホントにおバカ!!ロクな治療もせずに瞬時に完治し、この獣医は「人も犬猫と同じ!!」とかぬかしてるし…。面白さを最大限に発揮しているのが、何と言ってもジョン・べック扮する副車掌!!すぐに路肩に寄って走行するクセがあるという理由で“ショルダース”というニックネームが付けられ、ピンチに陥るとグッタリと気絶するという脱力さをも感じさせるが、コイツの存在は最高に良い!!美味しい役柄だ!!

爆破シーンや様々なトラブル描写が観られるが、農夫家族が乗るシボレーがバスの車体に激突して引っかかった状態になり、さらに崖から突き出て落下しそうになったバスを重量を軽くしてバック走行させて元の位置に戻ろうとするシーンがクライマックスで本作最大の見せ場!!

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アリ ザ・グレーテスト

かの有名な伝説的ボクサー、モハメド・アリの半生を描いた映画、ドキュメンタリーは数多く存在する。近年では、ウィル・スミス主演の『アリ』が有名。しかし、モハメド・アリ自身が主人公を演じた伝記的スポーツドラマ『アリ ザ・グレーテスト』は、国内ではVHSは廃盤となり、未だDVD化されていないため、現在では貴重な“アリ映画”と言えるだろう。

ローマ・オリンピックで金メダルを獲得したカシアス・クレイがプロボクサーとしてヘビー級チャンピオンとなり、数々の名勝負を繰り広げる。マルコムXの影響でイスラム教に改宗し、モハメド・アリと名を改めるが、ベトナム戦争への徴兵を拒んで三年間の実刑判決を喰らい、タイトルまで剥奪されてしまう。その後は、ジョージ・フォアマンとの対戦でKO勝利して世界チャンピオンになるまでを描く。

モハメド・アリという黒人ボクサーが一人の人間として人種差別を真っ向から否定している姿…非常に好印象だ!!ボクシング界のカリスマ的存在として今もなお多くの方々に愛されているアリ。そんなアリが言うからこそ、ますます彼の人柄に惹きつけられ、好意的に思えてしまうのだ!!白人が優位なキリスト教からイスラム教に改宗したこと、「ベトナム人は白人とは違って黒人を差別しないのに兵役に行ったらべトコン連中を殺さなければならない」と言って徴兵を拒み、その代償として世間からは徴兵拒否の非国民という目で見られ、白人たちから銃で狙われ、追放されようとするシーン…忘れ難い。アリが抱いた正しい信念を貫き通す姿は、実に素晴らしい!!そして、この件で無罪判決が下されるシーン…実に清々しい!!

本作は日本人から観ると馴染み深いポイントがある。それは、劇中で挿入されるアリの試合の記録映像で度々使用される楽曲「アリ・ボンバイエ」だ!!この曲、日本ではアントニオ猪木の入場テーマ曲「炎のファイター」の原曲であることは聴けば殆どの方ならわかるはず!!猪木が格闘技世界一決定戦でアリと対決した際、その記念としてアリから贈られた曲をアレンジして出来上がったのが「炎のファイター」だ!!クライマックスでアリがフォアマンをKOする模様をスローで捉えた映像とこの曲が見事にマッチしているのだ!!

一人の人間として、ボクサーとしてのモハメド・アリの魅力を存分に味わえるドラマだ!!

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海女の戦慄

志村敏夫監督が『女真珠王の復讐』で前田通子の全裸後姿を披露させ、男性客を虜にさせた。そんな彼女を再び主役に迎えたミステリー・アクション。

ミス海女に選ばれたヨシ(前田通子)の妹・チエ(三ツ矢歌子)は、雑誌社の座談会に出席するべく友人のユキ(万里昌代)と東京に行くが、行方不明となった。その後、ユキは遺体となって海に浮かびあがった。戦時中に民間から徴発したダイヤモンドを秘めた沈没船を引き上げようとするギャング団に殺害されたのであった。ヨシはある日出会った謎の風来坊(若杉英二=天城竜太郎)とともにギャング団に挑戦する。

村一番の暴れん坊である岩太が風来坊と決闘するシーン…コレ、格闘アクションとかファイトシーンではなく、どう見てもお笑いコントで観られるようなモノと同じ感覚。風来坊は実は海上保安官でギャング団を追っていたという設定…日活アクション映画でもこのようなキャラ設定の主人公って結構いたよな!!いや、日活アクションに限らずだ!!クライマックスは海上を舞台に船に乗ったギャング団を巡視艇に乗った風来坊を含む保安官たちが追跡し、銃撃戦を展開!!いや~、今観ると実にベタベタなアクション映画だ!!現代だからこそ感じられるいろんなツッコミ所を楽しみながら観るのが一番良い!!上映時間は73分と短めだから気楽に観れるのもこれまた良い!!

前田通子がブラを装着していない豊乳を両手で隠すシーンやチョイと強調した胸の谷間がセクシー!!また、彼女が歌う主題歌「海女の慕情」もムーディーな名曲だ!!

海女の戦慄 [DVD]

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『ビデオナイトだヤーヤーヤー!!vol.5』に出演!!

来週18日(土)、イベントに出演します!!
その名も…

『ビデオナイトだヤーヤーヤー!!vol.5~地球崩壊か?!スペシャル~』

街で見かける、VHSのワゴンセールや潰れかけたレンタルビデオ店を渡り歩くツワモノ達がお送りする!!
皆様の度肝を抜く映像のオンパレード
映画、AV、プロレス、etc様々なジャンルの廃盤VHSを中心に
ダダ流し!!
映画ファン!秘蔵映像好きにはたまらない1日となる事間違いなし!
YouTube ニコニコ動画には負けない!最高の夜を皆様にお届けします!!!!

【出演】
小林タクオ
安田理央(ライター)
酒徳ごうわく(映像の目撃と製作)
多田遠志(プラスワン、ライター)
星野祐毅(映画監督)
佐々木貴之(「エンタジャム」映画レビュー担当)

OPEN24:00 / START24:30
前売\1,300/当日\1,500
前売りチケットは5/23(月)ローソンチケット【L:39831】&当店の電話&ウェブにて発売開始!!

http://www.loft-prj.co.jp/naked/reservation/

私が発掘・救済した未DVD化の廃盤映画VHSを紹介予定…。
とにかく宜しくお願いします!!

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悪魔の改造人間

宇宙開発研究所の所長の罠にハマって改造人間にされた男が復讐に挑む…という内容のカナダ産SFホラー・アクション。

崖からトラックが落下して大爆破、パム・グリア扮する改造人間ハンターたちが下水道の中に潜入してバトルを繰り広げたり、クライマックスで改造人間同士の格闘バトル…といった見せ場は楽しめるが、前半で描かれる凶暴化したサルが女を喰い殺すというモンキー・パニックのシーンや70年代ブラックムービーの女帝パム・グリアが剣道をやったり、悪役キャラを発揮させたり…といったシーンの方が印象深い!!

改造人間の造形は、名匠スタン・ウィンストンが担当したとのことだが、B級作品ということもあってか、力を入れずに作ってしまった感が…。

タランティーノ監督の憧れであるパム・グリアの活躍を堪能するだけでも観る価値はアリかも?!

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復讐の処刑コップ

ランドル少年はピクニックを楽しんでいる最中、父母妹をギャング一味に殺害されてしまう。二十五年後、刑事となったランドル(マイケル・パレ)は父の友人でもある先輩警部が殉職の際に家族殺害の真相を聞かされ、復讐を開始する…というお話で監督はヨッシー・ウェイン。

冒頭で家族殺しシーンをじっくりと描いた直後、ド派手なアクションシーンが展開され、じっくりと楽しませてくれる。戦争映画で見かけるような市街地攻防戦から工場の中での大爆撃戦という内容だが、やたらと銃弾が飛び交い、やたらと大爆破炎上し、高所から落下したり火だるまになる敵連中というハードなシーンが繰り広げられる!!その後も随所にド派手なドッカンドッカン大爆破炎上、銃撃戦、ちょっとしたカーチェイスが観られ、クライマックスまでこのようなシーンが連打されていくのだ!!

アクション映画の三大要素である爆破・銃撃戦・カーチェイスが押さえられているのは良いが、無意味なアクション演出の度が過ぎている!!しかも、大味!!ストーリーなんてあってないようなモノ!!とにかく荒唐無稽なド派手アクションを存分に堪能したい方には嬉しくてたまらない作品!!そうでない方にはキツいこと間違いなし!!アクションだけを強化して中身がない作品群の一つだ!!

火薬やガソリンをかなり使い込んでいる本作…『西部警察』で絶好調だった頃の石原プロ=石原軍団と近いモノがあるな…。

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