« 2011年6月 | トップページ | 2011年8月 »

2011年7月

地獄甲子園

「月刊少年ジャンプ」にて連載されていた漫☆画太郎の原作を実写化したスポ根スプラッター・アクション・コメディーで、監督は本作でデビューを飾った山口雄大。

星道高校野球部は甲子園出場が決定したが、予選で対戦する外道高校は野球を殺しができるゲームと捉える殺人集団。星道高は、三年前に外道高の残酷極まりないやり口で散々な目にあった。ある日、転校生の野球十兵衛(坂口拓)がヤンキー相手に凄まじい喧嘩をしているところを校長兼野球部監督が目撃し、野球部にスカウトする。両校が甲子園を目指して壮絶な喧嘩野球を繰り広げるのであった。

本作では、我々が知っている野球…描かれていない!!野球を意識したケンカバトル、殺し合いが描かれるのだ!!それが、本作最大の見せ場なのである!!ワイヤーやCGを駆使し、原作がマンガだけにマンガチックな荒唐無稽ぶり全面に押し出して描かれるのだ!!

また、面白可笑しいギャグも散りばめたり、ユニークなキャラクターの個性もしっかりと浮き彫りにしたり…というように面白い作品を作るための努力や創意工夫がしっかりとなされているのだ!!まぁ、明らかに好き嫌いが分かれるような作風ではあるが、そういったポイントは高く評価したい!!

特筆すべきポイントは、ババァ役の三城晃子が坂口拓を相手に凄まじいアクションを披露するシーンだ!!三条はアクション経験がまったくない年配女性だが、このシーンのために訓練に訓練を積み重ねて撮影に臨んだとのこと!!それだけに隙や不自然さは観ていて感じられなかった…。

アクションとおバカな描写を楽しむ作品!!あくまでも野球を期待しないように!!

 地獄甲子園 <通常版>

| | コメント (0) | トラックバック (0)

新宿アウトロー ぶっ飛ばせ

藤田敏八監督によるクライム・アクションで、渡哲也&原田芳雄のセリフのやりとりがほんのりユニークなバディ・ムービー。

死神の異名を取る若きヤクザ西神勇次(渡哲也)が出所し、裕福な家で育ちながらもマリファナ密売で稼ぐフーテン野郎の松方直(原田芳雄)に迎えられる。直は、勇次のかつての愛人であった笑子(梶芽衣子)の知人で、新宿を拠点とする暴力団・友愛会に3000万円相当のマリファナと相棒の少年を奪われたため、組織から奪還することを目的で勇次に協力を依頼したのであった。やがて二人は組織の本拠に乗り込むが…。

渡哲也が主人公として暴れまわった従来の日活ニューアクションのヤクザ映画と原田芳雄や梶芽衣子が出演した『野良猫ロック』シリーズが融合したような作風。ジープを走り回す原田芳雄、沖雅也扮する力也率いる暴走族…今観てもこれだけはカッコいい!!

渡哲也がビリヤード場から連れ出した三下ヤクザをやたらと殴りまわして痛めつけた上、さらに指数本をひん曲げてしまうシーン…残虐バイオレンスとしての痛々しさが味わえて印象深い!!そして、クライマックスの勇次&直VS友愛会の銃撃戦もそれなりに見応えがあってアクション映画として十分楽しめる出来栄えだ!!

さそりの異名を取る友愛会の用心棒的存在である刑事崩れのヤクザに成田三樹夫が扮し、クールな雰囲気で冷酷さを感じさせる悪役を好演!!そして、地井武男が最後の最後にヘリ操縦士としてセリフなしで登場して間もなく殺されてしまう本当のチョイ役で出演!!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

フリービーとビーン 大乱戦

リチャード・ラッシュ監督によるポリス・アクション・コメディで、アラン・アーキン&ジェームズ・カーンの刑事コンビによる凸凹ぶりを描いたバディ・ムービー!!

この手の作品…山のように作られ、今となってはまったく珍しくも何とも無いが、かなり面白い!!

とにかくフリービー(ジェームズ・カーン)とビーン(アラン・アーキン)は常にいがみ合っており、この減らず口の口論ぶりが笑える!!しかも、やることなすこと型破りで、ドジって車のセールスマンをボコったり、ある容疑者を公然ワイセツ罪でパクって上司からマジギレされたり…とにかく二人の“あぶない刑事”ぶりは実に面白い!!

笑いを追求しつつも当時のポリス・アクションには必須だったカー・アクションを随所に散りばめ、車同士がぶつかり合うクラッシュや横転はそこそこ本格的!!しかも、敵をやたらと殴りつけたりといったバイオレンスも刑事モノらしくて手応え十分!!高速道路からダイブした車が老夫婦が住むマンションの三階の一室に突っ込んだり、トイレの個室に入っていると思われる犯人をお互いが二丁拳銃で威勢良くブッ放してドアを破壊したり、ビーンが嫁ハンの浮気疑惑を徹底的に問い詰めたり、フリービーがバイクをアクロバティックに乗り回して敵を追跡したり、クライマックスではオカマの対戦に苦戦させられたり…といった印象深いシーンを巧く作り上げているところが好感で高ポイント獲得だ!!

Photo

| | コメント (0) | トラックバック (0)

アバランチエクスプレス

監督&製作のマーク・ロブソンと主演のロバート・ショウの遺作となったアクション映画。

ソ連国家安全委員会議長マレンコフ(ロバート・ショウ)は“ウィンター計画”という細菌兵器による戦略の情報を握っており、東側の情報を西側に流していた。彼が亡命するべく乗っているアトランティック急行には、彼を一刻も安全な地に送り届けようとするハリー(リー・マーヴィン)を代表とする西側の諜報部員たちも同行。マレンコフを狙う東側諜報部員との熾烈なバトルが繰り広げられるが…。

見せ場作りは良いが、盛り上がりに欠けるのが大きな痛手!!第一の見せ場は、スイス領域に入ったときだ!!ウィンター計画首謀者ブニン一味がマシンガンをブッ放して列車を襲撃し、ハリーらもマシンガンで抵抗する大銃撃戦!!ジープの爆破が観られる!!続いて、最大の見せ場である大雪崩シーンだ!!サンゴダール峠で二人組のスキーヤーが爆破装置を起動させると雪崩が起こり、多くの木々をブッ倒しまくり、民家や鉄橋をもブッ壊す!!ディザスター風味のこのシーン、今となってはごくごく普通という感じで、迫力満点のレベルまで到達できていない!!第三の見せ場は、ブニンが送り込んだ反ソ過激派グループのガイガー一味によるテロ攻撃に対抗するシーンで、またもや大銃撃戦が繰り広げられる!!クライマックスは高速艇に乗ったブニン一味をハリーらの魚雷艇で追跡し、海上での大銃撃戦!!最終的に敵の船を爆破させてバトル終了となるが、船の爆破なんかもっと迫力を出せたはず!!チョイとパンチが弱かったようだ…。

アクション大作に仕上がりそうなモノが、ごく普通のB級アクションにしかなれなかったのだ!!

Photo_2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ヘルスネーク (VHS邦題『ヘルスネーク 淫蛇の交わり』)

『エクソシスト』の大ヒットによって便乗した作品や亜流モノが粗製濫造されたが、その中でもオカルト・ホラー+ポルノが融合した『ヘルスネーク』は知る者ぞ知る異色作だ!!

17歳の少女マグダレーナ(ダグマー・ヘドリッヒ)は寄宿舎のパーティで突如不気味な発作に見舞われ、別人のようになってしまった。挙句の果てには卑猥な言葉を吐き散らし、分厚い聖書を破り、人の面前で自慰行為までやらかしてしまう…。精神科医フォーク教授は彼女の体内に悪魔の黒蛇が宿っていることを突き止め、悪魔祓いをすることに…。

当時はポルノ映画扱いとして劇場公開されたが、意外と真面目な作りとして仕上がっている。そのためか、ポルノ映画という観点からはエロさや性的興奮は味わえず、ホラー映画としては怪奇現象を描いてみたり、ハエやハチが飛んでいるときのような音によく似た不気味なBGMで盛り上げようとしている点など努力は認めたいところだが、恐怖等は味わえない。マグダレーナがフォーク教授のススメで骨休みのために訪れた田舎の別荘で、教授の助手ショルツとのラブロマンス風味の描写も最初は良かったが、そこに彼女の可笑しな様子を描いて良いムードをブッ壊したりといったシーンも中途半端が感じられる。

最後はマグダレーナの口から小さめの黒蛇がニョロニョロ出てきて、こいつを踏み潰して瞬時にその姿がパッと消えてメデタシ…。

本作の監督であるミヒャエル・ヴァルター…ワルター・ブース名義で後に『女子学生(秘)レポート』シリーズを撮ったり、本作以前にもいくつかのポルノ作品を手懸けていたポルノ専科監督!!

Photo

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2011年6月 | トップページ | 2011年8月 »