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怒れ毒蛇 目撃者を消せ

小村刑事(田宮二郎)は、その手荒な捜査方法から“コブラ”の異名を持つ。代議士候補によるモデル絞殺事件を追うが、事件の背後にヤクザやフィクサーが絡んでいることを突き止める。一方、殺し屋の北(カオ・チャン)が事件の目撃者である同僚モデルのマリ子(奈良富士子)を口封じのために命を狙っていた。北という男は、小村が少年時代に空手を習っていたときのライバルであると同時に、恩師を自殺に見せかけて殺害した憎き男であった。小村はマリ子を囮に北をおびき寄せ、決着をつける…というお話。

田宮二郎がキレ味バツグンの動きと身のこなしでカラテ・アクション(どちらかと言えばカンフーを意識)を炸裂!まずは、渡辺文雄扮する悪徳フィクサーの腹心どもを蹴散らす。だが、背後からの一撃で気絶させられた上に愛車で走っているところをトラックに数回激突させられて横転&崖から落下して愛車炎上。そんなピンチに屈することなく悪に牙を剥いてダーティーな捜査を展開。捜査本部から降ろされようが、カタブツ検事から冷たい風を吹かされようが、己の強固な信念を貫く。その姿は、ニヒルかつクールな田宮二郎にピッタリな役柄でホントにカッコいい!!

また、香港映画の悪役スターであるカオ・チャン扮する北は、本場の香港カンフーで暴れまくる。先っちょが鋭利に尖った鉄製の殺人グローブでパワーアップした北を相手にコブラは「カンフーに負けてたまるか!」と言わんばかりに格闘センスをフル発揮して壮絶なバトルを繰り広げる。

『燃えよドラゴン』の爆発的ヒットによって香港カンフー映画が多々公開される一方、日本映画界はカンフー映画を意識したカラテ映画を製作。東映は千葉真一 や志穂美悦子らを主役に添えたカラテ・アクション映画を量産し、多くのファンを獲得。アクション映画のイメージが薄い松竹はなぜかこのブームに便乗して本作を製作したが、残念ながら東映の作品群に比べると忘れられた感が強い。

田宮二郎の完成度が高い本格的な格闘アクションを披露する本作は、今となっては貴重な珍品だと断言しても良いだろう…。

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