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現代やくざ 与太者の掟

『現代やくざ』シリーズと言えば、第六弾『人斬り与太』が東映実録路線の“ハシリ”として東映やくざ映画ファンの間で語り継がれる重要作。『与太者の掟』は記念すべきシリーズ第一弾で、なんと菅原文太の東映初主演作としても貴重な一作。

ムショ帰りの愚連隊・勝又五郎は、スリの被害に遭って電車賃を払えなかったところを荒尾組の福地に助けられる。後に勝又と福地は兄弟分の契りを交わすが、勝又と手下どもが荒尾組のシマを無視したことから、2人は対峙することに・・・。

いくら“現代やくざ”とは言え、着流し姿の主人公をスーツ姿に変え、仁義や義理人情をネタにした任侠路線を踏襲。まぁ、当時はまだまだ高倉健や鶴田浩二の任侠路線が主流だったからね。

『仁義なき戦い』のイメージが焼き付いている方が「文太が愚連隊を演じる!」と聞けば、義理や仁義もない狂犬やくざとして暴れまわるシーンを連想するだろう・・・。でも、本作で文太演ずる勝又は、悪辣なやくざに絡まれている女性を助け、電車の中では子持ちの母親に座席を譲らせるべく競馬狂のチンピラどもにマジギレするなどナイスガイぶりを発揮!そうかと思いきや、パチンコで思うようにいかなければ台を叩いてブチ切れるなどチンピラっぽさも発揮。東映が文太を新たな主役級スターとして押し上げると同時に、従来の任侠映画のスタイルを打破しようとしていたのだろう。

クライマックスは、勝又が義理や仁義を欠いて私服を肥やす悪親分とその配下に真っ向勝負を挑む。拳銃をブッ放し、弾丸がなくなればドスで斬りつける。勝又は白いコートを血で染めながらも容赦なく相手をブッ殺し、斬られたチンピラどもはオデコや首筋から大流血。単身で大勢の野郎どもを相手に命と身体を張って暴れる勝又=文太の姿・・・男ならシビレること請け合い!

文太の男気と血生臭いバイオレンス・アクションが炸裂する傑作やくざ映画だ!

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