外国映画 か行

黒帯ドラゴン

『燃えよドラゴン』のロバート・クローズ監督が同作に出演した黒人カンフー・スターのジム・ケリーを主役に据え、当時のアメリカでブームだったブラックス・プロイテーションとカンフー映画の融合を試みた傑作がコチラ。

ニューヨークのマフィアのボス=ドン・ステファノは、黒人の老いぼれバードが開いている空手道場の土地を狙う。彼の旧友のジョーンズがコイツらをカラテで蹴散らす…というベタなお話。

まぁ、とにかく随所に格闘シーンが散りばめられているので、アクション映画ファンを飽きさせない!OPクレジットより、ジム扮するジョーンズが警察署前で銃を持った中国系のワルどもを難なくバッタバッタと蹴散らす。その後、ステファノから土地の権利書を奪うように命じられた黒人街の顔役ピンキーらがバード道場へ道場破りにやって来たが、練習生らの返り討ちに!懲りないコイツらは2度目の道場破りにやってくるが、今度はジョーンズにボッコボコに…。前半だけでも格闘アクションがたっぷりと味わえるのがゼイタクだ。

で、バードがピンキーに殺されてからは、バードの娘シドニーが登場するが、彼女もオヤジ譲りのカラテを披露!ピンキーが経営するビリヤード場に押しかけて配下のワルをボッコボコに蹴散らす様子は、『ダイナマイト諜報機関クレオパトラ』のタマラ・ドブソン扮するクレオパトラ・ジョーンズ、『コフィー』や『フォクシー・ブラウン』などでお馴染みのパム・グリアに負けないほどのブラック・ヒロインと言ってもイイほど。

最後は、洗車場を舞台にした格闘アクションの連チャン。ジョーンズが洗車用の液体石鹸装置をブッ壊して周囲を泡まみれにしてから、ワルどもを次々と蹴散らす。で、シドニーがコイツらをゴミ収集車のホッパーに放り込む!それにしてもだ…やたらと急所攻撃(金的)シーンが多いので、つい股間を押さえて悶絶したくなる人もいるのでは?!

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吸血の群れ

フロリダのある島で環境汚染によって爬虫類が大量発生。この島に住む大富豪ジェースンとその一族、島の公害実態を撮影していた写真家がパニックに奔走…というお話。

原題「FROGS」だからいろんな種類のカエルが大量に発生するのか思いきや、ヘビ、ワニ、トカゲ、ヒル、カメ…爬虫類総進撃!でも、なぜかタランチュラも登場(笑)。

ヘビに追われた挙句にヒルに顔面を吸血されるババァ、沼地でワニと格闘した挙句あっさりとやられちまうオッサン、デカいカメに喰われるパツキンのネェさん。この手の作品は動物の狂暴さと人々のパニックぶり、人が喰われる際の迫力や痛々しくてグロいシーンに期待したいところだけど、正直うす味。

小さな爬虫類を扱っているだけに迫力を求めるにも限界がある上、ホンモノのカエルやトカゲの凶暴性を発揮するワケない。動物パニック作品の定番であるヘビやワニのシーンでさえ、チョイ恐ろしい程度。

恐ろしさとかパニックよりも、どちらかと言えばキモい作品。まぁ、キモいと思うのは爬虫類が苦手という方ぐらいか…。

ピョンピョン跳ねたりグワァ~グワァ~鳴くカエルやいろんな爬虫類を余すところなく見せてくれるので爬虫類好きにはオススメの1本やね(笑)。

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コフィー

70年代ブラックス・プロイテーションの女王パム・グリアの代表作の一つであるバイオレンス・アクション。

看護士コフィーが妹をシャブ中にした麻薬組織に復讐するべく単独で闘いを挑む…という単純明快なストーリー。

コフィー役のパム・グリアの魅力が全開!少年期のタランティーノ監督の心を奪った見事な巨乳もチラホラ観られるが、パツキン美女も負けじと巨乳や美尻を曝け出して色気を振りまく。女優陣のサービス精神にKOやね(笑)。

それにしても若き日のパム姐さんの暴れっぷり…ホントにカッコいいッスね!OPクレジット直後に麻薬ディーラーを色仕掛けで迫ってショットガンで顔面をズドン!さらにそいつの手下もズドーン!!中盤では複数人の美女を相手にキャットファイトを繰り広げるが、コフィーは事前にアフロヘアに剃刀を仕込み、それを知らずに髪の毛を掴んだパツキン美女の両手は血まみれに…いやぁ~、この凶器使用OKのハンディキャップ・デスマッチの様子を呈したキャットファイトはWWEのディーバや国内外の現役キャットファイターも思わず舌を巻くのでは?!その後も髪の毛に仕込んだ針金でスキンヘッドのコワモテ野郎を色仕掛けで迫って隙を狙ってグサッと突き刺すシーンは『必殺』シリーズを彷彿させるし、悪党どもをショットガンで蹴散らしていく。派手なアクションではないけど、ツーカイな復讐劇と70年代ブラックス・プロイテーションならではのファンキーな作風が魅力だ!!

タランティーノ監督がパムを主役に据えた『ジャッキー・ブラウン』の公開で日本ではかなり遅れて劇場公開が実現されたが、後にリバイバル上映も敢行。DVDは再リリースされるほど未だに一部のシネフィルに語り継がれている。

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クラッシュ!

妻キムの自動車事故で車椅子の身体になったことを恨む夫マークは、彼女を殺害するべく一匹のドーベルマンを仕向ける。ドーベルマンは愛車カマロを走らせるキムに飛び掛り、車は大横転し、キムは記憶障害に。しかし、キムが露天で買ったお守りが悪魔の像アカサのパワーによってカマロが大暴走!

運転席で誰もハンドルを握っていない無人車カマロが猛スピードで突っ走り、これを追うパトカーが宙を舞い、豪快に横転&爆破すれば他の車が立て続けにクラッシュしまくる。ド派手なアクションシーンが随所に散りばめられているが、豪快な演出はさらにエスカレートしてガソリンスタンドの大爆破炎上シーンも!でも、後半でこれらのシーンをフィルムの彩度を変えて“カーアクションのハイライト集”みたいな感じでダダ流しするのは頂けないな!

本作はあくまでもホラー映画だが、アクション色が強いためかホラーならではの恐さや気味悪さがかなり弱い。ホラー映画らしい描写と言えば、アカサパワーで車椅子が勝手に動き出してキムを襲ったドーベルマンに何度もぶつかる一方、アカサパワーを発揮するべく両目を真赤に狂乱する様を看護士キャシーが発見して恐れおののくシーンぐらい。

カーアクションとオカルト・ホラーをミックスさせて無人車の暴走を眼目とした作品といえば、『ザ・カー』や『クリスティーン』だが、本作はこの2作品に比べるとかなりマイナー…。まぁ、クオリティーの低さが原因の一つであることに間違いなしやね!

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カンガルー・ジャック

幼馴染のチャーリー(ジェリー・オコンネル)&ルイス(アンソニー・アンダーソン)は、毎度おなじみのドジっぷりが原因でチャーリーの叔父でギャング団のボスのサル(クリストファー・ウォーケン)をマジギレさせ、罪滅ぼしとして5万ドルが入った封筒をスミス氏に手渡すべくオーストラリアへ赴く。レンタカーを走らせた2人はカンガルーを轢いてしまうが、死んだと思われたカンガルーが実は生きていて、まんまと5万ドルを奪われるハメに……。

ハリウッド超大作メーカーで大掛かりな見せ場を得意とするジェリー・ブラッカイマーが製作ということで、序盤のカークラッシュの連チャンはモロにブラッカイマーらしいね~。

チャーリー&ルイスによるボケとツッコミのやりとり、ジェット機でカンガルーを追跡するシーンでは麻酔銃でカンガルーを眠らせようと発砲するや操縦しているオジンの首に命中して大惨事寸前、ブリブリと屁をこきまくるラクダ…ベタな笑いを随所に散りばめたライトなコメディーていう感じっす!

赤いジャンパーにグラサン、すばしっこい上にラップまで披露するカンガルーがユニークな本作。カンガルー好きの方、どうぞ…。

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恐怖!蛇地獄

70年代、ヘビをネタにしたパニック作品が多く製作された。中でも、元々はTV映画として作られた『恐怖!蛇地獄』は、日本では劇場公開の際に『ジャイアント・スパイダー 大襲来』と『恐怖・怪奇・悪霊 超常現象の世界』と三本立てで公開されたというエピソードは、今でも一部のB級映画ファンの間で語り継がれている。

テキサスのキャンプ場にてガラガラヘビに噛まれて死亡した子供二人の遺体を発見。保安官ゲイツは爬虫類学者トムに調査を依頼し、女性カメラマンのアンとともに行動を開始する。実は、ガラガラヘビは軍が開発した生物戦用の神経ガスを廃坑に埋めたことにより、これに汚染されて凶暴化したのであった。ガラガラヘビは次々と人々を襲撃していくのであった……。

無数のヘビが人々に噛みつくシーンが眼目。劇中に登場するヘビは全部ホンモノ。子供二人がえじきになる冒頭シーン、研究室の檻から出てきたヘビを右手で威嚇挑発しながら捕まえるシーン、無数のヘビが民家の各部屋に登場するショッキングシーン、飲酒運転二人組がタイヤ交換中に噛まれる…随所に見せ場を散りばめているのは良いが、その他のシーンがまどろっこしいのがマイナスポイントだ。それでも、ヘビに噛まれるシーンだけは印象深く描かれており、中でも入浴中の若い女がヘビに襲われるシーンは、エロスと見事にマッチしており、劇中で最高に盛り上がるシーンだと言い切っても良いほど。

クライマックスだけはアクション映画という感じで、この事件の発端者でもある軍の大佐と保安官たちが銃撃戦を繰り広げ、大佐は手榴弾を投げて爆破数回。しょっぽいアクションシーンではあるが、クライマックスに相応しい見せ場を用意したことは好ましい。

上映時間は81分と短めで気軽に楽しめそうだが、ダラダラと冗長的に感じてしまう!低予算丸出しのB級を下回る作風ではあるが、ヘビによる襲撃シーンだけはしっかりと楽しめるので、他のシーンは頭を空っぽにしてボヤボヤ観ながらヘビによる恐怖を味わえば良いのだ!

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喧嘩プロフェッショナル

チャールズ・ブロンソン&ジェームズ・コバーンの格闘アクション『ストリート・ファイター』の黒人版とも呼ばれるティモシー・ギャルファス&リチャード・ケイの共同監督作品で、70年代ブラックス・プロイテーションの一種。

貧乏な黒人青年リロイ(リチャード・ローソン)は、相手が倒れるまで殴り合うストリート・ファイトの興行主ローガン(ロバート・バー)に喧嘩の腕前を見込まれた上にスカウトされ、練習と場数を重ねて“喧嘩プロフェッショナル”となり、金や欲しい物に困らない生活を送るが、トレーラーのアイラの死がきっかけでリロイとローガンの関係は悪化。ローガン一味の背後には悪徳刑事も関係しており、リロイは復讐を果たすべく一味に挑む。

序盤では眼目であるファイトシーンが観られたり、リロイのトレーニング風景をノリの良いBGMが盛り上げたりと格闘アクションらしい作風だが、中盤を過ぎたあたりからは、残虐なバイオレンスが描かれたりといったバイオレンス系ギャング映画のような展開となる。

でも、劇中で観られる格闘アクションは今となってはかなり単調で、迫力やキレ味はよろしくない。だが、リロイがガタイの良い上にスキンヘッドでコワモテの白人男を殴る蹴るで倒し込んで勝利を収める様子は素直に好感が持てる。

格闘シーンよりも、中盤から後半で描かれるバイオレンスの方が見応えはチョイと上だ!!殴りに殴りまわして痛々しい顔面流血、服を破かれて乳を曝け出した女を押し倒して馬乗り状態で往復ビンタを喰らわせたり、両腕をロープで拘束された男を車に乗せてガソリンを撒き散らして爆破炎上焼殺死・・・一番見せるべきシーンが凡庸な出来栄えのため、これらのシーンが印象に残ってしまうのだ。

他に特筆したい点と言えば、リロイの対戦相手としてボコられるパク役には、かつてアントニオ猪木が韓国遠征試合でガチでボコボコにした韓国人レスラーのパク・ソンナン(ジャイアント馬場にチョイ似)が扮していることぐらい!!

喧嘩プロフェッショナル [DVD]

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片腕サイボーグ

ある事故で瀕死の重傷を負ったパコ(ダニエル・グリーン)が悪徳企業家ターナー(ジョン・サクソン)に改造人間され、その際に環境エコロジスト暗殺のプログラムを仕組まれた。だが、彼は人間としての心だけは変えられていなかったため、自我に目覚め、故郷アリゾナに逃走。悪徳企業とFBIは彼を追跡し、パコはたった一人で闘いに挑む。

前半からは後半に入るまでがまだるっこい。アリゾナのカフェに入ったパコは女店主リンダと親しくなり、そこに集まるアウトローなアームレスラーとの腕相撲や乱闘騒ぎが見所となるが、至ってごく普通。

後半突入後はアクションの連続!!女サイボーグとのバトル、車で逃走するパコとリンダを敵のヘリが追跡しながらマシンガン攻撃し、パコとリンダもこのヘリを狙ってマシンガンを乱射。パコと腕相撲勝負をして敗れた地元最強のアームレスラーがトレーラーに乗ってリンダを病院に向わせようとするが敵の攻撃によってトレーラーが大爆破!!黒服に黒ヘルメットの雑魚キャラをパコが首をへし折り、そのうちの一人がドデカいレーザーガンをブッ放すがすぐさまやられてしまう!!その後、ラスボスのターナーを殺し、FBIと軽く銃撃戦をやらかし、リンダがパコを説得してメデタシ…という具合。とにかく後半のアクションは派手さは感じられないB級風味丸出しではあるが、なかなか頑張っていた!!

片腕サイボーグ…といっても両腕とも見た目は至って普通の人間と変わらない!!でも、腕の中身が機械でできていることを確認できるシーンは観られる!!そもそもこの主人公パコって片腕だけがサイボーグではなく、全身がサイボーグ化された改造人間!!だから、邦題も片腕サイボーグではなく、“全身サイボーグ”にした方が良かったのでは…と思うが、そうすると、明らかに名前負けでダサダサ感バツグン…観たいと思う者がさらにいなくなるだろう。

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ガンマン無頼

フランコ・ネロが『続・荒野の用心棒』と同時期に主演したマカロニ・ウエスタンで監督はフェルディナンド・バルディ。

7歳の頃に父を殺害されたテキサスの保安官バード(フランコ・ネロ)が弟ジムを連れて犯人を探し出すべくメキシコへ赴く。敵の名はシスコと言い、この地を牛耳っている悪の権力者であった。バードはシスコからジムの出生の秘密を聞かされる。ジムは、実はシスコの本当の子供で、バードの母を強姦した結果産まれたのであった。そんな真実を知ったバードはシスコへの復讐が難しくなり、テキサスに帰ろうとするが…。

冒頭から銃撃戦が観られ、フランコ・ネロのアクロバティックなガン裁き、終盤のバードがシスコ討伐の反乱を起こした街の人々と協力してシスコの手下連中と激しいバトルを繰り広げるシーンのスケールの大きさ、クライマックスのシスコ邸に乗り込んだバートが手下どもを撃ちまくってシスコとの一対一の対決…という具合に印象深いアクションシーンが描けている点は大いによろしい。

ストーリーや作品の作りはアメリカの正統派西部劇に近く、まさに定石通り。でも、マカロニらしい残虐ぶりもそれなりに垣間見ることができる!!

 ガンマン無頼

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怪奇!吸血人間スネーク

後に大ヒット作『ジョーズ』を生み出すリチャード・D・ザナック&デヴィッド・ブラウンが製作したモンスター・パニック系ホラー作品で、現代ではカルト作品として一部で語り継がれている怪作。監督は、バーナード・L・コワルスキーという方。

爬虫類研究家ストーナー博士は、「エネルギー危機による未来を生き抜くためには人類はヘビ化しなければならない!!」と言って、新たに採用した助手デイヴィッドを実験台にキングコブラの血清を注射し続ける。その結果、デイヴィッドは徐々にヘビ人間と化していく…。というお話。

とにかくストーナー博士のマッド・サイエンティストぶりから狂気に満ちた作品であることがわかる本作。

見所の一つは、好青年デヴィッドがヘビ人間になるための異変だ!!最初は顔や背中の皮が剥けてくるが、これは海水浴で日焼けした人の皮剥けと同じような感じ!!その後、恋仲となった博士の娘クリスティーナと出かけたカーニバル会場でのフットボール学生との喧嘩で首筋に喰らいついたりと段々ヘビっぽさが出てくる。やがてデイヴィッドはカーニバル会場の見せ物小屋で対面したヘビ人間と同じルックスになってしまうのだ!!最終的には邦題通り“吸血人間スネーク”という特殊なヘビ人間として人々に喰らいついて生血を吸いまくるパニックが観られるのかと思いきや、ごくごく普通のヘビになってしまっただけだった…。ヘビ人間ではなく、単なるヘビ!!

クライマックスは、時折映し出されていた博士の研究室内のマングースがなんとか檻を開けてデイヴィッド・ヘビに喰らいつくという単なる“マングース対ヘビ”が描かれるだけ!!それと同時に描かれるのが、キングコブラに噛み殺されたストーナー博士と噛まれそうになった娘クリスティーナを助けるべく警官がキングコブラの頭部をライフルで撃ち抜き吹っ飛ばしなのである!!

とにかくラストが普遍的な印象を与えるだけ…というのがB級っぽさと言うか、バカっぽさを実感させてくれた!!

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