外国映画 さ行

ジャンク 死と惨劇

邦題通り、死と惨劇の映像を寄せ集めただけの悪趣味なモンド映画(擬似ドキュメンタリー)。監督のコナン・ル・シレール(ジョン・アラン・シュワルツの変名で、脚本担当のアラン・ブラックもコイツと同一人物!)は、本作も特撮を使った疑似だと後年に語った。

製作の音頭を取ったのは、後に安達かおるとして多数のAV作品を世に送り出す三枝進がFOD(フェイス・オブ・デス)プロダクションという架空の製作会社をデッチ上げ、カタチとしてはアメリカ映画だけど、日本が出資して作り上げたとのこと…。まぁ、本作が劇場公開された当時は「インチキなドキュメンタリー映画=イタリア製作」という印象が強かったため、映画誌ではフツーにイタリア映画として紹介されてたけどな(苦笑)。

まぁ、とにかく死体のオンパレード!開巻から人体解剖シーンが映し出され、内臓がモロ見えでキモ過ぎ!!さらに、牛や羊の屠殺も…。さらに、動物愛護団体がブチ切れ必至のドン引き問題シーンが展開。ある飲食店で女が踊った直後、テーブルに一匹のモンキーが差し出され、お客は小さなハンマーで頭部を殴りまわし、頭皮を剥ぎ、頭部を切り開いて脳ミソを食うシーンだけど、もぅコレこそグロのキワミだな…。

他に、殺人犯の黒人青年がガス室で処刑され、30前半の殺人犯の電気椅子処刑、映画スタントマンの事故死、トラックにはねられて車輪に体を巻き込んで死んだ女、大列車事故による痛々しい遺体の数々、コレラに苦しむ難民、ワニに食い殺された男、飛び降り自殺者、女性たちの前で火ダルマになってバタバタもがく焼身自殺者…とにかく不謹慎かつ残酷極まりない過激シーンの連チャンで、思わず目を背けたくなるシーンばかり。

劇中に登場するストーリーテラー的存在の病理学者は、「死について考えよう!」とかほざいおり、一見は“生物の生と死”が作品の根底にあって観る者に疑問を投げかけているかのように思える。でも、本作は死体や惨劇シーンを見世物的にダダ流ししたトンデモない最低おバカ映画だ!

モンド映画がワンサカ公開されていた当時の日本では、話題が話題を呼んでヒットを記録し、当然の如く続編も公開された。ただし、シリーズ三作目以降は劇場未公開のビデオスルーだった…。ビデオリリース時はレンタル店でも高回転を記録し、同趣向の作品がリリースされ、一部の間で支持された。

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ザ・ダメージ(『スティーヴ・オースティン ザ・ダメージ』 日本未公開)

殺人罪で7年の懲役刑を食らったが、模範囚であることから4年半で仮釈放されたジョン。そんな彼の前に、被害者の妻・ヴェロニカが現れ、「心臓病を患っている幼い娘の移植手術にかかる費用を工面して欲しい!」と頼み込まれる。ジョンは手術費用の25万ドルを稼ぐべく、ビル建設工事の作業員とバーの用心棒を掛け持ちして週80時間の労働に精を出す。ある夜、ジョンはバーで喧嘩中の男の仲裁に入るや、ボコボコにして店から放り出す。彼の同僚であるウェイトレスのフランキー(ローラ・ヴァンダーヴォード)の彼氏リノは彼の荒くれぶりに目をつけ、地下格闘技のファイターになることをオススメする。乗り気でなかったジョンは大金を稼ぐべくファイターとなって、壮絶な試合を繰り広げる…というお話。

主人公のジョンを演じるのは、元WWEの人気レスラーで役者としてもB級アクション映画に主演しまくっている“ストーンコールド”スティーヴ・オースティンが趣向が凝らされた格闘技戦で暴れまわる。

特に印象深いのは、鎖で繋げた獰猛な犬を四隅に置き、犬の前に倒された者はガブリと噛みつかれる“ドッグ・ファイト”。ジョンも犬に腕を噛みつかれて流血するも、何とか勝利を収める。他に、倉庫のテッペン、ロープやフェンスの代わりに数々の自動車に囲まれた中でのバトルが展開!はじめは地下格闘技だったが、次第にストリート・ファイトへ!

ひたすら殴って蹴って、さらに凶器攻撃を喰らわせるジョン。ただし、関節技や寝技、投げ技といった格闘技らしい試合は極めて少ない。オースティンはプロレス経験を活かしたパワフルな格闘センスを発揮しているが、本作に相応しい技を魅せつけていないのが残念…。他の出演作では、相手の身体を高々とリフトアップして投げ捨てたり、腕ひしぎ逆十字で相手を追い込んでいたが、これらの技を本作でこそ使ってほしかったなぁ~。でも、パンチやキックを豪快に連打して相手を打ち負かすオースティンは実にカッコいいし、肉弾戦は迫力があってよろしい。

男臭さ、暑苦しさ、男同士の激しくて痛々しい闘いが魅力的なB級アクション映画!オースティンのファンには、特にオススメ!!

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ストーン・コールド

NFL(アメフトね!)のスター選手だったブライアン・ボズワースの映画デビュー作。

停職中の刑事ジョー・ハフはFBIにスカウトされ、ムショ帰りのジョン・ストーンという男になりすまし、チェインズをボスとする極悪暴走族“ブラザー・フッド”に潜入するが…。

前半は、ワル丸出しの野郎どもがカッコいいハーレーを乗り回すシーン、ストリップバーなどでオンナどもが露出しまくるシーンが目立つ(苦笑)。でも、ハーレー軍団はバイク好きにはたまらんハズ!

で、中盤あたりからド派手な爆破シーンも味わえる。ジョーが仲間の刑事と立ち話中、元々ジョーを怪しく思っていたデブがマシンガンで銃撃したため、2人でバイクチェイス!デブのマシンガン攻撃でパトカーが大爆破すれば、車が次々とクラッシュ!!その後、ジョーはヤクを積載したトラックでヤツらをハメようとするシーンでトラックのコンテナがドッカ~ン!この計画はミスった上についにジョーの身元がバレバレに…(汗)。

クライマックスは、大掛かりなハード・アクションの連チャン!!ジョーは、時限爆弾とともにヘリで連れ去られるが、何とかこのピンチを切り抜ける。そして、ワルどもに占拠された上に恐怖の大殺戮が真っ只中の裁判所に乗り込み、ワルどもをマシンガンで蹴散らす!ワルのバイクが窓を突き破ってヘリに激突してドカンと大炎上!!最後は、ジョーがチェインズをボコってメデタシ…。

日本ではヒットしなかったけど、本国アメリカでは大ヒットを記録!ちなみに、ボズワースが主演の『ストーン・コールド2』&『ストーン・コールド’98』は、本作の正式な続編じゃないっすよぉ!!て言うか、ボズワースって今は何してはるのかなぁ?!

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スティール

若者に人気のスケートボードやインラインスケート…所謂エクストリームスポーツを駆使した銀行強盗を描いたクライム・アクション。

スリム(スティーヴン・ドーフ)、オーティス(クレ・ベネット)、フランク(スティーブン・マッカーシー)、そして紅一点のアレックス(カレン・クリシェ)はスゴ腕の銀行強盗集団が現金輸送車を乗っ取るが、パトカー&ヘリに追われて海へダイブ!何とか逃げ切った彼らは大金の中から無記名債権を発見するが、これには裏社会が絡んでいた。組織のボスと警察に追われる彼らの運命は?!

スリムらは人を一切傷つけることなく銀行強盗を完遂し、ローラーブレードを駆って猛スピードで疾走し、追跡するパトカー軍団を見事に振り切る。現金輸送車を狙うシーンではカーアクションがレベルアップ!パトカー同士がクラッシュすれば、タンクローリーが片輪走行!!さらにヘリがビル街を飛び回る!!スケールのデカい演出は、「ハリウッドに負けない!」という意気込みすら感じられるよな。

4人以外の個性的なキャラがドラマを盛り上げる。ナターシャ・ヘンストリッジ扮するブロンド美女の女刑事カレンは、スリムを強盗団リーダーとは知らずにフォーリンラブ!もちろん、スリムも彼女が刑事であることを知らない。一方、スティーヴン・バーコフ扮する強盗団を負う裏社会のサタイヤンはリーゼントのヅラを被ったデブオヤジで、裏社会とは無関係のユルいオッサンという感じだけど、執拗にスリムらの債権を狙うクドい悪党。

クライマックスは車の中でサタイヤンと取引。スリムは巧妙な罠を仕掛けてサタイヤン、包囲する警官どもから逃げ切る。スリムらは運動神経だけでなく、計画性や判断力といった頭脳プレイも得意!スリムらのスゴ腕ぶりを改めて実感させられるラストシーンなのだ!!

スリリングなアクションとトリッキーなサスペンスが見事に融合した傑作B級アクション。監督は『TAXi』シリーズの記念すべき第一弾を大ヒットさせたジェラール・ピレスだけに、カーアクションは出色の出来栄え!!

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スカイ・ライダーズ

英国のB級映画職人ダグラス・ヒコックス監督がハングライダーをフル活用したアドベンチャー風アクション。

ギリシャでアメリカ人実業家ブラッケン(ロバート・カルプ)の妻エレン、長男ジミーとその妹スーがテロリストに拉致された。一味は人質解放の条件として1500万ドル相当の武器、弾薬を要求。一方、エレンの元夫でジミーのオヤジでもある密輸パイロットのマッケーブ(ジェームズ・コバーン)は警察とは別に独自の捜査を始め、テロリストが写した写真をもとにギリシャ正教の聖地メテオラのロッサノ僧院がアジトであることを突き止める。そこは、断崖絶壁の岩山だけにマトモに近づくことすらできない難攻不落の要塞だった。ある日、マッケーブはサーカス団がハングライダーを使った空中ショーを海岸で見物し、彼らの協力を経て人質救出作戦を展開…。

敵だもが寝静まっている夜中にマッケーブ率いるスカイ・ライダーズは大空を舞う。無事に着陸した彼らは、夜が明けたと同時に行動を開始。敵の目を盗んでなんとかアジトに侵入し、人質救出に成功後した直後、壮絶な銃撃戦が展開。スカイ・ライダーズ、テロリスト集団がマシンガンをブッ放し、警官隊も合流してさらにヒートアップ!銃弾が飛び交うどころか、手榴弾も放り投げて戦争映画さながらのドンパチを繰り広げる。警官隊とテロリストが撃ち合う中、サーカス団員は人質とともにハングライダーを飛ばせて脱出し、テロリストの銃弾に負傷しながらも人質を無傷で守り抜くべく大空を飛ぶ。そんなハングライダーどもを撃ち殺すべくテロリストのリーダーはヘリで追跡するが、ヘリの下にはマッケーブが必死でぶら下がっている。当時40代後半のコバーンがカラダを張りまくったデンジャラス極まりないこのシーン、マジでヒヤヒヤさせられるぞ!

それにしてもサーカス団員…カラダは鍛えているけど、凶悪犯相手の実戦は皆無にも関わらずよくこんな任務を快く引き受けたもんだ!団員の女が「人事ではない!」の一言が他の団員に人命救出の使命感を掻き立てさせたのである。いやぁ~、正義感溢れる命知らずなサーカス団の勇姿に好感!!

スリルと迫力を存分に味わえる傑作アクション、コバーンらの大胆な活躍に手に汗握りっぱなしになるだろう…。

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ストライク・コマンドー(TV邦題『地獄のバトル・コマンドー』、日本未公開)

イタリア製娯楽映画といえば、ヒット作の亜流モノを量産することで知られている。『ランボー』に『プラトーン』、そして『地獄のヒーロー』をモロに意識したB級コマンド・アクションがこの『ストライク・コマンドー』。監督は、イタリアのB級娯楽映画職人ヴィンセント・ドーン。

ベトナム戦争末期。特殊部隊員ランサム(レネ・ブラウン)は上官ラデックの裏切りによって戦場に取り残されるハメに。さらに、ソ連軍が率いるベトコンたちに捕らわれて大ピンチに陥るもなんとか脱出。ベトコンやソ連軍ハゲ隊長、実はKGBスパイであった上官ラデックをやっつけるべく大暴れする…。

アクションシーンは思っていた以上にド迫力。序盤で爆薬倉庫の大掛かりな大爆破連チャンや船の大破!豪快な爆破シーンは、火薬をかなり使い込んだからこそ!!さらに、バイオレンスも本格的。捕らえられたランサムが電気ショック、木刀でボコボコ、バーナーで背中炙りと凄惨を極めた拷問を喰らわされる。ランサムが不撓不屈の精神で軍人生活最大のピンチを乗り越えてからが大勝負。まずは、ソ連のハゲマッチョとタイマン勝負。お互いに殴る蹴るの打撃を繰り出し、時には超痛そうな金的も!最後は、国外逃亡した上官ラデックのもとに単身で乗り込んで復讐を果たす。随所に見せ場を散りばめた飽きさせない作りが功を奏したのだ!

本作から2年後、再びドーン監督がメガホンをとった続編も製作されたけど、主役はブレント・ハフに交代。ちなみにブレント・ハフていう役者、ドーン監督作品では『サイゴン野獣刑事』に『マシンガン・ソルジャー  戦場の狼』に主演しているのだ!

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戦慄のマッド軍団W(日本未公開)

『マッドマックス2』の影響をモロに受けた亜流モノは色々あるけど、こちらはフィリピン製!

ネスフェロをボスとする武闘軍団は、催眠術とドラッグで無数の手下どもを自由に操って悪の限りを尽くす。コイツらを追う特別捜査隊のスゴ腕刑事W2はネスフェロの弟を射殺したことから組織に逆恨みされ、嫁ハンとメイクラブの最中に襲撃されてポコチンをチョン切られてしまう!体裁ばかりを気にかける上司は当然アテにならないため、W2は単独で組織に復讐するが……。

とにかく敵どものルックスが魅力的!頭はスキンヘッドかモヒカンで顔面にペインティング、トゲトゲのレザージャケットを着込んだいかにも悪そうなヤツらが200人以上!!オマケに改造されたバイクやバギーを乗り回して襲ってくる。こんなヤツらに襲われたら命がいくつあっても足りないよな…。マジでコワいッスねぇ~。

前半から中盤までは特に派手な見せ場はない分、それなりに印象深いシーンがチラホラ。敵連中のスキンヘッド女が組織を裏切ってW2と共闘してフツーの自動車を装甲仕様にしたバトルカーを製造するシーンもいぃけど、特筆すべきバッドテイストなシーンと言えばW2の嫁ハンが浮気するシーンだ!ポコチンを失った夫W2とは満足なセックスができないが、「体が求めているから」と言ってヨソの野郎を部屋に連れ込んでセックスしているところをW2が目撃してブチ切れる。セックスもできない夫婦の悲劇を浮き彫りにしたお気の毒シーンとして忘れ難いな。

後半はお待ちかねのハード・アクションのオンパレード。W2&裏切りハゲ女が製造したバトルカーが敵の改造バイクやバギー、家屋をドッカンドッカン大爆破!さらにW2の仲間も応援ヨロシク銃器をガンガンとブッ放して敵連中をバッタバッタと蹴散らす。まぁ、大量の敵連中や敵に拉致された子供たちといったエキストラを大量に導入し、火薬や銃弾をフルに使った物量アクションは低予算を逆手にとって見応えバツグンに仕上げている点はよろしい!

意外な拾いモノと言っても過言ではないフィリピン製B級アクションの傑作ってところだな…。

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新バニシングIN60” スピードトラップ

『バニシングIN60”』の続編かと思わせるような邦題ではあるが、まったく無関係のカー・アクション。

元警官で私立探偵ピート(ジョー・ドン・ベイカー)が“ロードランナー”と称する高級車専門自動車泥棒を追って大爆走する……というお話。

冒頭から赤いジェンセンとパトカーのカーチェイス。パトカーは橋から落下してドッカーン!その後も車が宙を舞い、パトカー同士のクラッシュ大連発…という具合に見せ場のカー・アクションが随所に散りばめられている。特にロードランナーが運転する車がビルとビルの間をジャンプするシーンは、劇中で描かれるカー・アクションの中では最高の出来栄えと言いたいな。

もう一つの見所は、黒いケースの中に入っている機械で遠隔操作をして盗み出すという手口。運転席には誰も乗っておらず、無人で動く車…先般公開されたオカルト系カー・アクション『ザ・カー』や『クラッシュ!』の要素を取り入れたかったってことかな?!で、さらにビックリなのが、ピートが猛追跡の結果捕らえた犯人の正体!!カーチェイスもいぃけど、それ以上にこの2点の方が興味深いッスね~。最後はチョイと銃撃戦、ラストを締めくくる大爆破!!

ジョー・ドン・ベイカーのガタイの良い体格を活かしたタフガイぶりも注目したいB級アクションだ。

In60

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シェイクダウン

『エクスタミネーター』や『ザ・ソルジャー』のB級アクション映画メイカーのジェームズ・グリッケンハウス監督によるポリス・アクション。

コカイン密売人の黒人を射殺してコカインと金を奪おうとした囮捜査官が逆に射殺される。売人の弁護を担当するスゴ腕弁護士ローランド(ピーター・ウェラー)は正当防衛を立証するが、麻薬組織と癒着する悪徳警官たちに狙われてしまい、友人のリッチ刑事(サム・エリオット)と協力して巨悪に挑む…というお話し。

刑事同士ではなくて刑事と弁護士という異色タッグがユニーク。趣向を凝らせたアクションシーンが見モノでインパクトはデカい!中盤では遊園地のジェットコースターが脱輪して売店に落下、クライマックスではリッチ刑事が敵が乗っている飛行機の車輪につかまって飛び立ちながら弾丸をズドン!と撃ち込みドカン!!と大爆破炎上。印象深いけど、ホントにやりすぎ!!

実話に基づいているらしいが、非現実的なアクションシーンだけは案の定フィクションだな…。

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シカゴ・コネクション 夢見て走れ

ピーター・ハイアムズ監督によるバディ風ポリス・アクション。

シカゴ市警のダニー(ビリー・クリスタル)とヒューズ(グレゴリー・ハインズ)は、お笑いコンビ風あぶない刑事。危なっかしい激務が続く刑事稼業を辞めて、マイアミで一緒にバーを経営するという夢を抱いている。そんな2人が夢を実現させるべく麻薬王フィリオを逮捕するべく突っ走る……というお話。

主演コンビがコメディ出身ということで、肉体派アクションスターのように身体を張った格闘シーンで勇猛果敢ぶりを発揮しまくることもなければ、アウトロー刑事丸出しの荒くれバイオレンス野郎なんかでもない。だが、拳銃をブッ放すなどポリス・アクションらしいことはしっかりとこなせているので一応合格と言って良い。

また、お笑い系2人のバディ・ムービーということで笑いの要素を期待したくなるが、ボケとツッコミのやりとりは腹を抱えて笑うほどでもない。そこは、もっとバカ丸出しで弾けてくれた方がわかりやすくて良かったと思う!中でも印象深かったのは、2人を疎ましく思う上司から無理矢理に休暇命令を下され、水着美女たちと遊びまくるシーンだ。楽しそうな表情でヴァカンスを満喫している様子は、観ていて心地良い気分にさせられた。もう一言だけ申せば、ハインズが劇中でご自慢のタップダンスを披露しなかったのはチョイ悔やまれる。彼を知る者にとってはかなり物足りないと思うし、タップで大いに盛り上げることもできたはず!

一方、アクション目的で観る者にとっては、笑いよりも見せ場に期待をすることは当然。本作では大掛かりなアクションシーンが2発仕込まれている。1発目は、高架線を舞台にダニー&ヒューズが乗った黄色いタクシーが敵の黒キャデラックを追い回すカーチェイス!ハイアムズ監督のデビュー作『破壊!』(73)でもカーチェイスを用意してくれたが、出来栄えに関しては本作の方がかなりレベルアップしている。1発目の見せ場を締めくくる最後の黒キャデラックと電車の正面衝突は、ヒヤヒヤ感がさらにスリルを増大させるため大いに盛り上がるぞ!2発目はクライマックスのイリノイ・ステート・ビルを舞台にした大銃撃戦。マシンガンをガンガンにブッ放して敵を蹴散らし、同時に敵に拉致されたヒューズの元妻救出劇も描かれる。ポリス・アクションに相応しいシーンをしっかりと用意し、見応え抜群に仕上がっているところが実に素晴らしい。その上、アクションシーンでもちょっとした笑いも忘れていないため、さらに面白さが味わえる。

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