日本映画 な行

ネオン警察 女は夜の匂い

小林旭扮する“ジャックの刺青”こと花村勇次がネオン街で暴れまわる『ネオン警察』シリーズ第二弾で、監督は野村孝。

都市計画が進展中の工業地帯の縄張りをめぐって宮園組と誠心会という二つの暴力団が激突!!この抗争の裏には、政治家が更なる悪事を企んでいた!!流れ者の花村(小林旭)が宮園組の女親分(牧紀子)の心意気に惚れ込み、助っ人として挑戦するが…。

『女の警察』シリーズから続くホステス引き抜き、アキラと女の性交シーンの情熱さを帯びたエロ描写は本作でも観られるが、控えめ!!

メインは、ヤクザ組織同士の抗争劇。後半以降は見せ場の連続だ!!殴り込みシーンでの拳銃ブッ放し、長ドスを振り回して相手を斬りつけ、殴る蹴るの大暴れ!!次は、花村と誠心会サイドの付いていた殺し屋・結城(内田良平)とのタイマン・バトル!!クライマックスは、アキラが小松方正扮する悪徳政治家をドスで刺殺してお縄に!!

若き沖雅也が誠心会の連中に拷問リンチを喰らうが、その痛々しい顔面の傷も印象深い!!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ネオン警察 ジャックの刺青

『女の警察』シリーズに続いてネオンが映える夜の街を舞台にした小林旭主演のアクション作品。

上岡組と十和田組という二つの暴力団が抗争を繰り広げていた。そこに“ジャックの刺青”の異名をとる花村(小林旭)という勝ち目のない組を盛り返して荒稼ぎするアウトローが相棒の倉原(郷英治)と十和田組を救うべく現れる。花村は十和田組の借金三千万円を背負ってしまったり、ある計画が失敗してしまったりとピンチに立たされながらも上岡らと対決する。

セクシーさを売りにしていた『女の警察』シリーズよりもエロ描写が多く、その上、暴力団同士の抗争が土台にあることもあってアクションやバイオレンスもレベルアップ。

墓場を舞台に安岡力也扮する殺し屋・白石が銃を撃ちまくって花村と倉原を襲撃し、倉原がナイフ投げで白石の足を負傷させるが、白石は一安心した倉原を背後から一刺し。花村がトランプを投げつけて白石の顔面に大ダメージを負わせる。その直後、花村は十和田組の連中を引き連れて上岡たちがいるスナックに乗り込む。花村がガソリンの入ったビンを転がし、一発撃って店のドアを爆破させる。炎が燃え上がりが治まった瞬間、花村たちは突入。チンピラどもは銃をブッ放し、榎木兵衛が一人突っ込んで蜂の巣に。チンピラどもを殴りつけてブッ飛ばす花村、武藤章生は上岡組長(草薙幸二郎)をドスで豪快に斬りつけるが上岡の一弾にやられる。最後は花村と誠心連合会のボス野田(青木義朗)の対決となるが、花村と肉体関係を築いた野田の愛人であるクラブ歌手・麗子(夏純子)が花村に銃口を向ける。野田に撃てと命令された麗子は花村の腕を負傷させたが、かつて恋愛関係にあったことから殺せず、結局は野田に撃ち殺されてしまう。花村は野田の一発をかわした瞬間に背後に隠していたカードを投げつけて傷を負わせ、部屋の窓を突き破って階下に転落!!

花村役の小林旭のパーマをかけたヘアスタイルは、かつてのアキラ作品では観られなかった珍しいルックスで印象深い。花村と倉原が別れ際に必ず言う「風邪引くな!!腹壊すな!!」も軽く笑わせてくれる!!それにしても花村が武器として使うカード…単なるトランプのカードにも関わらず敵の顔面を血まみれにするほどキレ味がバツグンなのか?!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

任侠秘録 人間狩り

サブカル界の大御所として知られる杉作J太郎が創設した映画製作会社「男の墓場プロダクション」の記念すべき第一弾作品。

新宿に女を拉致して男に斡旋する犯罪組織が存在する。ある日、飯島(飯島洋一)という謎の男が客としてこの組織のサービスを利用。飯島は関係者と共に女の居所である熱海まで車で移動。その後、いろいろなことがあってやっと熱海に到着するが、飯島は謎の男たちに襲撃されそうになるが、持ち前の腕力で彼らを蹴散らす。この犯罪組織の正体が解明されると飯島はすぐさま彼らの心意気を買って仲間にし、彼らが怨みを抱く新宿の暴力団の挺身会を壊滅させようと動くが、挺身会は関西の巨大暴力団との話し合いが持たれていた。

各業界から異色のキャストが集結しているが、その殆どが杉作監督の人脈であり、低予算ということもあってノーギャラで出演している。主演の飯島洋一は、70年代に本格的な自主製作アクション映画を製作、主演した日本インディペンデント映画界の強者役者。他にもロマンポルシェ(掟ポルシェ、ロマン優光)、ラッパーの宇多丸(ライムスター)、プロ書評家、プロインタビュアーとして多数の雑誌で連載を担当する吉田豪、プロレスラーの新宿鮫、「絶滅危惧ビデオ大全」の著書であるライター兼デザイナーの植地毅(“餓血毅”名義で出演)らに加えてTVでもお馴染みの岡元あつこや蛭子能収までもが登場。この顔ぶれを観ているだけでも不思議な面白さが感じられる。それにしてもいかにもサブカルチャー色が濃すぎでかなりマニアックだ。

映像はTVの深夜枠のドラマという感じでいかにも自主映画らしい出来栄えではあるが、魅せるところはしっかりと魅せており、血生臭いバイオレンスアクション、コメディー要素が満ち溢れた少しおバカなトーク、男の美学を感じさせるラストシーンという具合にツボが押さえられていて素直に面白く思えるのが実に良い。中でもロマン優光が殆ど全裸状態で飯島に股間を踏みつけられるシーンは観る者の目に焼き付くこと間違いなしの名シーンであり、これはロマンが川谷拓三のようなヤラレ役を演じてみたいということで実現したシーンで杉作監督お気に入りの深作欣二監督作品『県警対組織暴力』(75)にオマージュを込めていることもわかる。終盤の殴り込みで飯島がショットガンで親分衆を撃ち殺すシーンの70年代バイオレンスアクションさながらの血生臭さとパンチの利いた豪快さ、さらにはこの凄まじすぎる様子に思わず嘔吐するギンティ小林(本業は映画ライター)というグロテスク描写を盛り上げるシーンという具合にとにかく強烈な面白さで仕上がった見せ場となっており、日本映画にはこのような面白さがもっと必要だということを改めて実感させられた。

上映時間は73分。サラっと楽しむことができるかなりお得な娯楽作品である。

【65点】

任侠秘録 人間狩り DVD 任侠秘録 人間狩り

販売元:キングレコード
発売日:2006/11/08
Amazon.co.jpで詳細を確認する

| | コメント (0) | トラックバック (0)