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<title>大発狂!マッドシネマ-映画天国-</title>
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<description>様々な映画を独自の視点で捉えた作品レビュー(雑文)や映画関連のネタ、動画等をテキトーに紹介します。新作はもちろん、不朽の名作、B級、カルト等のあらゆる作品を取り扱います。</description>
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<title>ジュリー＆ジュリア</title>
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<description>今から約五十年前、フランス料理を一般家庭でも作れるようにと524にも及ぶレシピを...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;今から約五十年前、フランス料理を一般家庭でも作れるようにと524にも及ぶレシピを載せた本を出版して“食卓の革命家”として話題になってTV料理番組にも出演するようになった伝説の料理研究家ジュリア・チャイルド。そんな彼女に影響を受けて524のレシピを一年間で制覇するべく日々料理に励んでその都度ブログに掲載している現代の冴えないOLジュリー・パウエル。この二人の女性のドラマを並行して描いたノーラ・エフロン監督作品。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;二つのストーリーを面白可笑しいコメディーテイストを取り入れて描いているのが面白く、笑いを誘う。中でもメリル・ストリープ扮するジュリアの面白さは最高だ。ジュリアは独特の甲高い声と天真爛漫の陽気なキャラクターが人気を呼んだ。この個性的なキャラをメリルはしっかりと表現することに成功しているのである。とにかくやる事、表情に注目して大いに楽しんで頂きたい。また、エイミー・アダムス扮するジュリーのOLとして、ごく普通の女としての冴えない日々を送りながらも自身を変えたいと思って一生懸命に料理に取り組む姿もリアリティーを感じさせる。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;二つのストーリーには一つの大きな共通点が存在する。それは、好きな料理に挑んで目標達成を成し遂げるまでに立ち塞がる困難だ。ジュリーもジュリアも困難を乗り越えて幸せを手に掴むが、それは努力と良きパートナー(ジュリーにはクリス・メッシーナ扮するエリック、ジュリアにはスタンリー・トゥッチ扮するポール)の支えがあったからこそなのである。とにかく困難を乗り越えるという描写が見応えのあるドラマに仕立て上げている。また、これが観る者に勇気と希望を与えてくれるのでかなり後味が良い。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;本作は女性のサクセスストーリーであると同時に料理ドラマでもあるため、数々の美味しそうな料理が登場する。チョコレートケーキ、ロブスター、ローストチキンはまさに魅力的だ。このゴージャスな料理が作品に華やかさを持たせていると同時に観る者をより一層楽しませてくれるのである。本作を観た後は、何か美味しいモノを食べたくはずだ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;【75点】&lt;/p&gt;</content:encoded>


<dc:subject>外国映画　さ行</dc:subject>

<dc:creator>サニヤン</dc:creator>
<dc:date>2009-12-11T22:08:00+09:00</dc:date>
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<title>イングロリアス・バスターズ</title>
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<description>クエンティン・タランティーノ監督が『キル・ビル』製作の頃から構想を描いていた異色...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;クエンティン・タランティーノ監督が『キル・ビル』製作の頃から構想を描いていた異色の戦争アクション。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;1941年。ナチス占領下のフランス田舎町。家族を“ユダヤ・ハンター”と呼ばれる冷血漢のランダ大佐(クリストフ・ヴァルツ)に虐殺されたユダヤ人女性のショシャナ(メラニー・ロラン)。彼女は、三年後に劇場支配人をやりながらもナチス一掃という復讐計画を進めていた。同じ頃、アルド中尉(ブラッド・ピット)率いるユダヤ系アメリカ人中心の連合軍特殊部隊“イングロリアス・バスターズ”がナチス兵を次々と虐殺しては血祭りに上げていた。そんな中、彼らはショシャナの劇場でナチスの国策映画「国民の誇り」プレミアム上映会である作戦を実行するべく動き出す。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;『地獄のバスターズ』(76、日本未公開)等の戦争映画に影響を受けたタランティーノ監督は、兵士が戦場で撃ちまくり、戦闘機が飛び回り、戦車が大砲をブッ放すというありきたりで単純な戦争モノとして仕上げなかった。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;冒頭で観られる洗濯物として干されている白いシーツの向こう側からナチス兵の軍用車が近づいてくるシーンは、タランティーノ監督お気に入りのマカロニウエスタンの雰囲気が味わえる。その後はショシャナの復讐劇がストーリーの主軸になるが、これまたタランティーノ監督らしい持ち味であることがわかる。中盤あたりからはスパイ映画の要素も取り入れてしまい、最後には大掛かりなアクションを魅せつけてくれる。他にもコメディー要素や過激なバイオレンス描写を取り入れて面白い作風に仕上げている。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;ナチス兵の頭皮をナイフで剥ぎ取るという酷な残虐さを魅せつけたり、バットで頭を殴り回したりという具合にバイオレンス度は、かつてのタランティーノ作品と比較するとかなりパワーアップしている。また、アクションに関してもマシンガンをガンガンブッ放して見応え抜群の壮絶なシーンに仕上げ、ラストでは大爆破シーンも用意されている。タランティーノ監督の腕前が更にアップしていることがわかる一方で大掛かりな見せ場を魅せつけることに成功したのである。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;他にもいつも通りの過去の作品へのオマージュや既存の楽曲を巧妙に使用したり、独特の会話劇を魅せつけたりとタランティーノ節が全開だ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;【85点】&lt;/p&gt;</content:encoded>


<dc:subject>外国映画　あ行</dc:subject>

<dc:creator>サニヤン</dc:creator>
<dc:date>2009-12-09T09:56:36+09:00</dc:date>
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<item rdf:about="http://cinemaheaven.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/post-4b97.html">
<title>紅の拳銃</title>
<link>http://cinemaheaven.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/post-4b97.html</link>
<description>日活アクションスター“第三の男”と言われたトニーこと赤木圭一郎の実質的な遺作で監...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;日活アクションスター“第三の男”と言われたトニーこと赤木圭一郎の実質的な遺作で監督は、牛原陽一。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;戦争で右腕を失った元軍人の石岡(垂水悟郎)は、殺し屋養成家で新人を探していた。彼がナイトクラブで中田(赤木圭一郎)という若者をスカウトし、一級の殺し屋に育て上げた。東京の顔役である小寺(芦田伸介)から神戸の中国系マフィアのボス・陳万昌(小沢昭一)を暗殺するよう命じられた石岡は、中田を神戸に送り込もうとする。だが、中田は独断専行をやらかしてしまった。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;当時の日活アクションと言えば、小林旭や宍戸錠たちによる西部劇テイストの無国籍アクションが主流であったが、本作は珍しくもハードボイルド・タッチの現代アクションである。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;見せ場として砂丘での銃撃戦、ラストの陳万昌の豪邸での大銃撃戦が用意されており、なかなか面白く仕上がっている。拳銃をしっかりと活用したアクションシーンは、ポイントが高いと言っても良いだろう。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;本作は、加山雄三主演の『狙撃』(68)と同様にガンマニアにとっては嬉しい作品と言っても良いだろう。その見所と言えば、石岡が中田に銃の構造や扱い方を徹底して指導するシーンだ。ガンマニアなら喰いついて観てしまうこのシーンは、そうでない方でも興味をそそられるだろう。また、このシーンで観られる銃を構える赤木の姿は、実にクールでカッコいい。石岡の指導を要領良く理解し、ガン裁きの腕前を磨き上げた中田が森林でかなり遠目に立っている中年男のくわえ煙草を撃ち落すシーンはまさに好印象であり、忘れ難い名シーンの一つだと言える。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;キャストも個性的であり、そのキャラクター描写も魅力的で印象深く、面白さを味わえる。石岡の妹で中田に恋心を抱いてしまう盲目の菊代(笹森礼子)、これまた中田を惚れてしまう陳万昌の情婦・千加子(白木万理)、終盤あたりで意外な形で登場する中田の元恋人・美津(吉行和子)、片言の日本語を話す中国系マフィアの劉徳源(小沢栄太郎)やキム(藤村有弘)の好演は注目すべきだ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;ドラマは中盤以降からご都合主義的になるものの、これも面白さの一つだと言っても良いほどだ。中田に隠された秘密とは何か？、中田の本当の正体は？といったポイントに注目してラストシーンまで楽しんで頂きたい。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;赤木が歌うオープニングとラストで流れる主題歌は、「追憶(おもいで)」。渋い歌声が魅力的な名曲と言いたい。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;【80点】&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;&lt;table&gt;&lt;tbody&gt;&lt;tr&gt;&lt;td valign=&quot;top&quot;&gt;&lt;a href=&quot;http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00006G90J/nifty01-nif5212-22/ref=nosim&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;&lt;img title=&quot;紅の拳銃 [DVD]&quot; border=&quot;0&quot; alt=&quot;紅の拳銃 [DVD]&quot; align=&quot;left&quot; src=&quot;http://ecx.images-amazon.com/images/I/21DE4E9H1RL._SL160_.jpg&quot; width=&quot;84&quot; height=&quot;140&quot; /&gt;&lt;/a&gt;&lt;/td&gt;

&lt;td valign=&quot;top&quot;&gt;&lt;img border=&quot;0&quot; alt=&quot;DVD&quot; align=&quot;left&quot; src=&quot;http://images-jp.amazon.com/images/G/09/icons/icon-dvd.gif&quot; /&gt;&lt;/td&gt;

&lt;td valign=&quot;top&quot;&gt;&lt;a href=&quot;http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00006G90J/nifty01-nif5212-22/ref=nosim&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;&lt;strong&gt;紅の拳銃 [DVD]&lt;/strong&gt;&lt;/a&gt;&lt;p&gt;販売元：日活&lt;br /&gt;発売日：2002/09/27&lt;br /&gt;&lt;a href=&quot;http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00006G90J/nifty01-nif5212-22/ref=nosim&quot; target=&quot;_blank&quot;&gt;Amazon.co.jpで詳細を確認する&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;&lt;/td&gt;&lt;/tr&gt;&lt;/tbody&gt;&lt;/table&gt;&lt;/p&gt;</content:encoded>


<dc:subject>日本映画　か行</dc:subject>

<dc:creator>サニヤン</dc:creator>
<dc:date>2009-11-30T02:58:38+09:00</dc:date>
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<item rdf:about="http://cinemaheaven.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/post-5f78.html">
<title>戦場でワルツを</title>
<link>http://cinemaheaven.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/post-5f78.html</link>
<description>元イスラエル軍兵士であったアリ・フォルマン監督が自身の戦争体験を基にしたドキュメ...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;元イスラエル軍兵士であったアリ・フォルマン監督が自身の戦争体験を基にしたドキュメンタリー・アニメ作品。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;映画監督アリは、悪夢に悩まされていた。それを友人に打ち明けると、レバノン戦争による後遺症だと伝えられる。だが、アリの記憶からは戦争当時のことが抹消されている状態。この悩みを解消するには、失われた記憶を取り戻さなければならない。そして、アリはかつての戦友たちを訪ねて戦争当時のことを聞き出していく。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;ドキュメンタリーをアニメとして描くという奇抜なアイデアを試みた本作。この興味深い新味が魅力の一つである。これだけでも本作は観る価値大だと言い切れる。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;戦争の残酷さや悲惨さといった描写は、アニメだからこそ描くことができたのであり、これらがしっかりと伝わってくる。また、アニメだからこそ残酷さも柔らげられた仕上がりになっていて観易いのである。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;映像面でも凝った作り方となっており、幻影的な映像からはミステリアスかつシュールな雰囲気を醸し出す。観る者に不思議な感覚を与えながらも作品の世界へと惹きつかせる。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;本作は、アリが記憶を復活させるための過去への旅を描いたロードムービー的趣向もあり、冒険アニメ映画として観ても面白いと言える。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;ラストは衝撃が待ち受けている。何が観られるのか?、その結末とは?が観てのお楽しみなのである。驚かされること間違いなしだと言って良い。戦争の愚かさ、残酷さ、悲惨さがずっしりと伝わってくるので大いに注目して頂きたい。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;【85点】&lt;/p&gt;</content:encoded>


<dc:subject>外国映画　さ行</dc:subject>

<dc:creator>サニヤン</dc:creator>
<dc:date>2009-11-27T01:13:15+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://cinemaheaven.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/post-45cb.html">
<title>ビッグ・バグズ・パニック</title>
<link>http://cinemaheaven.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/post-45cb.html</link>
<description>巨大化した生物を扱ったモンスター・パニック作品は、70年代に量産された。中でも虫...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;巨大化した生物を扱ったモンスター・パニック作品は、70年代に量産された。中でも虫の巨大化及び異常化をネタにしたモノも多く存在した。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;そんな昔ながらの巨大虫ネタのB級モンスター・パニック作品が『スパイダーパニック!』(02)以来七年ぶりに劇場公開されることとなった。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;怠け者の青年クーパー(クリス・マークエット)は元軍人の父イーサン(レイ・ワイズ)に紹介してもらってやっと就職するが、毎度のように遅刻したりと怠け癖を発揮させて上司のモーリーンから解雇通告されてしまう。その時、急に耳をつんざくような高音が鳴り響き、クーパーは気絶してしまう。その後、目覚めたクーパーは、繭のようなもので全身を覆われていた。そして、突然巨大な虫に襲撃されてしまう。クーパーと巨大虫軍団との戦いの始まりであった。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;街や部屋を這いずり回ったり、羽根を広げて空を飛び回る不気味な巨大虫。見所は当然の如くこれらの虫による人間襲撃とクーパーと仲間たちによる退治ぶりだ。また、マヌケ顔の冴えないクーパーがこれをきっかけにヒーローとなって人間的にも成長していくのかどうなのか？にも興味を抱いて注目したい。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;本作では単なる巨大虫だけでなく、虫に刺された者が顔は少しゾンビ風で胴体は虫という虫人間やペットの犬の虫犬が登場し、観る者に強烈な印象を与える。かつてのこの手の作品ではチープな巨大虫が目立ったが、現代ではCG等が発達していることもあって完成度は高く、違和感も感じられないので大いに良い。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;クーパーとともに虫退治に挑む仲間も個性的かつ魅力的だ。クーパーが恋心を抱いてしまう自身の上司の娘サラ(ブルック・ネヴィン)、金髪美女のお天気姉さんシンディ、知的障害の上に耳が不自由なマッチョ青年ヒューゴとその父アル。中でもシンディがクーパーの前で突然裸体を披露するシーンが観られるが、この水増し的なセクシー・サービスはB級ムード満点の作品にはマッチしていると言える。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;終盤あたりからは巨大虫の大きな巣窟に進入し、戦いを挑む。近年の『ディセント』(05)や『地獄の変異』(05)のような洞窟内パニック・ホラーのテイストも取り入れてしまったのである。そして、クライマックスでは大掛かりな爆破シーンも用意されている。とにかく後半シーンも要注目だ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;面白い作品にするための努力がなされており、これだけでも高く評価できる。とにかく気楽なB級娯楽映画として楽しめる作品だ。B級映画ファンのためにもこの手の作品をもっと公開して欲しいものだ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;【65点】&lt;/p&gt;</content:encoded>


<dc:subject>外国映画　は行</dc:subject>

<dc:creator>サニヤン</dc:creator>
<dc:date>2009-11-25T07:19:00+09:00</dc:date>
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<item rdf:about="http://cinemaheaven.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/post-2107.html">
<title>ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない</title>
<link>http://cinemaheaven.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/post-2107.html</link>
<description>残業は当然どころか膨大な仕事量に徹夜残業の連発、安月給、理不尽な社員連中といった...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;残業は当然どころか膨大な仕事量に徹夜残業の連発、安月給、理不尽な社員連中といったマイナス要素がズラリと並ぶブラック会社(ブラック企業とも言う)。不況真っ只中の近年、この手の会社は多く存在し、今後も増加すると言われている。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;日本映画界は、ついにこのブラック会社を取り扱った作品を世に送り出すこととなった。ネット掲示板「2チャンネル」(劇中では「Bちゃんねる」)に書き込まれたブラック会社実体験を書籍化した黒井勇人の原作を基に佐藤祐市監督が映像化。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;いじめが原因で高校を中退し、引きこもりのニート生活を送ってきた26歳の真男(小池徹平)は、母の死をきっかけに一念発揮してプログラマーの資格を取得し、就職活動を始める。不況でどこの会社も真男を採用してくれなかったが、黒井システムという会社はあっさりと採用する。真男は初出社日から上司・阿部(品川祐)に怒鳴り散らされ、サービス残業を強いられてしまう。黒井システムは、立派なブラック会社だったのである。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;人気タレントを揃えてブラック会社の実態を鋭く暴いた社会派ドラマだと思えたが、社会派テイストはかなり薄い。ブラック会社の厳しさ、ダルさ、腹立たしさを描く一方で面白可笑しさを押し出し、テンポ良く描いて魅せつけた一級のエンターテイメント作品として仕上がっている。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;まず面白いのは、登場人物だ。仕事もできないクセに偉そぶって暴言を吐き散らすリーダーの阿部を筆頭に阿部の腰巾着でガンダム大好き野郎の井手(池田鉄洋)、精神的ダメージを相当受けている挙動不審でワキガの上原(中村靖日)、会社のブラック化のタネと言える現場に興味ナシの黒井社長(森本レオ)とその愛人である経理担当の瀬古(千葉雅子)いうクセ者が揃っている。そんな中、田辺誠一扮する藤田は、かなり異色の存在だ。社内では一番まともなのである。ただ真面目なだけでなく、言うことも筋を通す男前の彼は、真男に的確な助言を与える良き理解者でもある。そんな彼が“なぜこのブラック会社で頑張っているのか？”は注目すべきポイントの一つであり、ストーリーが進むにつれてその謎が明かされていく。他にも途中から藤田に惚れ込む恋愛に積極な派遣社員の中西(マイコ)と出世欲の塊で会社をモノにしようと企む木村(田中圭)が加わる。とにかく中西と木村の加入がドラマを更に面白くさせるのである。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;本作が面白いのは、ドラマ部分だけではない。セリフを文字に出してみたり、登場人物を「三国志」になぞらえたモノや無謀な仕事を軍の死の行進(劇中では“デスマ”と呼ぶ)と捉えたモノの映像表現、心の中のもう一人の真男を分身という形で登場させてみたりという具合にアニメやマンガを思わせるような演出がユニークであり、少し風変わりな面白さが味わえる。観る者に印象付けさせるための工夫だと捉えることができる。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;題材は時代に合わせたモノで非常に興味深く、就職活動中の者にはオススメしたい一作だと言いたい。また、現在ブラック会社で苦労して頑張っている方には、本作を観て勇気づけられるのも良しだと思うが、この手の会社に就職しないためのお手本の一つとして活用してみることを大いにオススメしたい。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;【75点】&lt;/p&gt;</content:encoded>


<dc:subject>日本映画　は行</dc:subject>

<dc:creator>サニヤン</dc:creator>
<dc:date>2009-11-18T23:21:00+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://cinemaheaven.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/post-a3c2.html">
<title>ウェイヴ</title>
<link>http://cinemaheaven.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/post-a3c2.html</link>
<description>ドイツのある高校で教師ベンガー(ユルゲン・フォーゲル)は、独裁政治の特別授業を担...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;ドイツのある高校で教師ベンガー(ユルゲン・フォーゲル)は、独裁政治の特別授業を担当することになる。ベンガーは自ら指導者となり、独裁制の体験学習を実行する。最初はやる気のなかった生徒たちも次第に魅了され、学校外でも様々な活動をやらかしていく。その活動は、ベンガーの予想を遥かに超越するほどエスカレートしていく・・・・・・。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;1967年、アメリカで実際に起きた事件を現代ドイツに置き換えた心理系サスペンス・スリラー。本国ドイツでは、08年度の興行成績一位を記録した。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;生徒たちが独裁体験に魅了されてチーム名(ウェイヴ）やロゴ、敬礼ポーズ、全員白いワイシャツを着用のルールを決め、結束力を強めていく。ロゴステッカーを街中の建物に貼りまくっていくシーンは、本作の見所である集団狂気の恐ろしさを感じさせる。だが、スピーディーかつテンポの良い描写からは、恐ろしさと同時に面白さも漂わせる。集団狂気の恐ろしさは、後半の水球部の試合シーンでも描かれ、最後の集会シーンでピークに達する。そして、衝撃的なラストが待ちうける。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;一見、重苦しさや圧迫感が感じられるようだが、いざ観てみるとエンターテイメントとして楽しめる作品に仕上がっていてその面白さも味わえる。それは、青春映画のテイストをしっかりと取り入れたことだと思える。高校生たちの野外パーティー、演劇練習、部活動(水球部)の練習と試合、パンクファッションのヤンキーとのケンカといった描写が印象的だ。それにしても本作に登場する高校生たちは、飲酒、喫煙、ドラッグを平然とやっているワルばかりだ。こちらも印象深い。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;劇中で描かれるウェイヴの活動は、独裁国家と同時にカルト教団にもかなり近いモノがあった。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;【70点】&lt;/p&gt;</content:encoded>


<dc:subject>外国映画　あ行</dc:subject>

<dc:creator>サニヤン</dc:creator>
<dc:date>2009-11-16T07:38:00+09:00</dc:date>
</item>
<item rdf:about="http://cinemaheaven.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/no1-part2-483a.html">
<title>ジャック・メスリーヌ フランスで社会の敵No.1と呼ばれた男 Part2ルージュ編</title>
<link>http://cinemaheaven.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/no1-part2-483a.html</link>
<description>伝説的なフレンチ・ギャング＝ジャック・メスリーヌの生涯を描いた二部作の完結編。 ...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;伝説的なフレンチ・ギャング＝ジャック・メスリーヌの生涯を描いた二部作の完結編。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;今回はフランスに戻ったジャック(ヴァンサン・カッセル)が銀行強盗と脱獄を重ねた相変わらずの社会の敵No.1から壮絶な人生の閉幕までを描く。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;第一弾同様にかつてのフレンチ・ギャング映画らしい残忍バイオレンスや銃撃戦、カークラッシュ、パトカー爆破炎上といったアクションシーンが面白い。中でも、元警官の新聞記者をボコボコにするリンチ制裁シーンはかなり痛々しいため、強烈なインパクトを与えてくれる。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;ヴァンサン・カッセルは役作りのために体重を20キロも増量させたのである。そんなヴァンサンが服を脱いだときに観られるメタボ腹も印象的だ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;【70点】&lt;/p&gt;</content:encoded>


<dc:subject>外国映画　さ行</dc:subject>

<dc:creator>サニヤン</dc:creator>
<dc:date>2009-11-11T00:42:00+09:00</dc:date>
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<item rdf:about="http://cinemaheaven.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/no1-part1-b267.html">
<title>ジャック・メスリーヌ フランスで社会の敵No.1と呼ばれた男 Part1ノワール編</title>
<link>http://cinemaheaven.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/no1-part1-b267.html</link>
<description>フランスの伝説的ギャング＝ジャック・メスリーヌの壮絶な生涯を描いた二部構成からな...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;フランスの伝説的ギャング＝ジャック・メスリーヌの壮絶な生涯を描いた二部構成からなる作品の第一弾。ジャック役は、ヴァンサン・カッセル。監督は『アサルト13 要塞警察』のジャン＝フランソワ・リシェ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;本作ではジャック・メスリーヌが犯罪に手を染め、チンピラギャングから社会の敵No.1になるまでを描く。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;民家での強盗に始まり、銀行強盗、殺人、脱獄と悪事を働く。妻との間に子供が産まれたことから一度は正業に就いて堅気に戻るが、会社の事情で解雇されてしまってからは再びかつての仲間とともに悪の道に戻ってしまう。しかも、忠告する妻に暴行を喰らわせてまでだ。このような日本の任侠ヤクザ映画テイストも印象的だ。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;フランス映画である本作は、かつてのフレンチギャング映画ならではの痛々しい描写がしっかりと味わえるのが好ポイントだ。ジャックがムショで看守から喰らわされるリンチシーンは、70年代女囚映画や松方弘樹の『脱獄・広島殺人囚』、『暴動・島根刑務所』、『強盗放火殺人囚』の“ムショ三部作”を思わせる。とにかく酷な描写に仕上がっている。続く脱獄シーンは観る者を釘付けにさせるほどであり、緊張感がしっかりと伝わってくる。ジャックが脱獄したムショに舞い戻って仲間を解放するという危なっかしく思えるシーンでは、銃撃戦やパトカーの爆破炎上といった見事なアクションが観られる。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;ジャックの華やかな女関係も印象深く、ちょっとしたエロスシーンも見所の一つだと言える。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;【75点】&lt;/p&gt;</content:encoded>


<dc:subject>外国映画　さ行</dc:subject>

<dc:creator>サニヤン</dc:creator>
<dc:date>2009-11-11T00:28:00+09:00</dc:date>
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<item rdf:about="http://cinemaheaven.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/push-1561.html">
<title>PUSH 光と闇の能力者</title>
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<description>念動力の第二世代であるニック(クリス・エヴァンス)のもとに13歳の少...</description>
<content:encoded>&lt;p&gt;念動力&amp;lt;ムーバー&amp;gt;の第二世代であるニック(クリス・エヴァンス)のもとに13歳の少女キャシー(ダコタ・ファニング)が現れる。彼女は予知能力&amp;lt;ウォッチャー&amp;gt;を備えており、600万ドルが入っている謎のケースを持つ女を探して欲しいとニックを訪ねて来たのである。女は謎の政府機関“ディビジョン”から脱走してきたキラ(カミーラ・ベル)であり、他人の思考を乗っ取る力を備えた者&amp;lt;プッシャー&amp;gt;であった。キャシーの依頼以後、ニックはディヴィジョンが送り込んだ超能力者たちから命を狙われ、キャシーとともに挑むことを決めるが・・・・・・。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;善と悪の超能力対決を描いた本作。この視点から考慮するとSFアクションに強い期待を抱いてしまうが、どちらかと言えばクライム・サスペンスドラマに比重が置かれている。見方と敵の駆け引きをはじめとするドラマ描写等は良しとするが、途中で分かりづらくなってしまうのが痛手だ。だから、もっとSFアクションの見せ場を用意した方がさらに面白く仕上がっていただろう。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;舞台は香港で街並みの活写はスタイリッシュで見応えは抜群。この点に関して言えば、ポール・マクギガン監督が『ラッキーナンバー7』(06)で魅せた映像センスに更に磨きをかけ、パワーアップしたことがわかった。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;また、子役のイメージが根付いているダコタ・ファニングの脱子役感を味わえることもかなり興味深いポイントだ。中でも酒を飲んで酔っているサマには、唖然とさせられてしまうだろう。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;本作において何よりも面白いのは、やはりクライマックスのアクションだ。VFXを駆使した超能力攻撃は、漫画やゲームのようなケレン味が感じられ、これにガンアクションと格闘アクションもミックスされてなかなか見応えのあるシーンに仕上がっている。建築真っ只中(足場が竹で組み込まれている)の建物をバックにしており、これが『ラッシュアワー2』(01)を少し彷彿させる。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;香港、ダコタ、SFアクションに注目の一作。&lt;/p&gt;

&lt;p&gt;【60点】&lt;/p&gt;</content:encoded>


<dc:subject>外国映画　は行</dc:subject>

<dc:creator>サニヤン</dc:creator>
<dc:date>2009-11-09T07:50:00+09:00</dc:date>
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